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小さくとも進化し続ける文房具その2
・世にない新しいものを生み出すには、多くの関門があります。アイディアを思いつくことは重要なのですが、発案者のめげない神経の太さ、加えて足を引っ張らない組織と上司の度量がないと成立しません。
・楽天的で新しもの好きのアメリカと比べて日本は変化を嫌がります。積み重ねた経験で事を進める農耕民族の特性でもあります。代表は役人、官僚、中でも法曹関係者です。
・さて、失敗すると「だから無理だと言ったろう!」と言われ、成功すると無視というのが一般的なのですが、うまくいった場合重要な次のステップがあります。
・当然真似するものが出てきて、安いとかちょっとなんか付け加えるとかとかで追いかけられます。百均やニトリ、ユニクロを見ればわかります。そこで、次の手を考えなければなりません。
・ただ先駆者の有利な点は、真似したものと違い、失敗を体験していることです。あの貼って剥がせるポストイットもそう。他社の安い似た物を使ってみましたが、粘着力が弱く剥がれ落ちたり、付きが良くてもきれいに取れず糊が残ったりと、程よいものがありません。やはり3Mに1日の長があります。
・その追いかけられるポストイットは、次から次へバリエーションを増やしています。大きさや、強粘着、全面粘着などなど。最新のものは、エクストリームノートなるもので、何処でも貼れるポストイット。
・木、レンガ、高音、低音、湿気などに対応。例えば洗面所、外の扉、車のダッシュボードなどにメモを残せます。3色セットで900円と高価。
・そしてもう一つは全面強粘着ロールタイプ。これは他社から既に出ていて、長さが自由になるのが便利で使ってましたが、粘着力が弱く問題ありでした。カッター付きのケースもポストイットが優れています。12mm、25mmと50mm幅があります。25mm2本セット598円(税込)。いずれにしろ少々高くとも性能と先駆者へのリスペクトで使います。
https://www.mmm.co.jp/news/2012/info/20120703.html
次号2月10日月曜日
by 2020.02.07