クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:ウクレレ 

ウクレレ+ローG弦

・ウクレレの調弦には4弦を高いハイGにする場合と、オクターブ低いGにするローGとあります。売られているウクレレはほとんどがハイGです。なぜウクレレの4弦が高音のGなのか、諸説あります。ポルトガルからハワイに渡って来て、"低音用の巻弦が手に入らなかった"、"伴奏楽器として高音でコロコロ鳴らすために"、さらには"初期のウクレレは精度が低かったので高音でごまかした"なんてのもあります。

 

・ともあれ伴奏して歌うだけならハイGでなんとかなります。ただイントロのメロディーをちょっと弾くとか、歌って間奏にソロを入れるとなるとローGが有利です。ソロだけならジェイク・シマブクロのように弾きやすいキーでできますが、歌うキーでメロディーもとなると苦しくなります。ドの下のシ、ラ、ソがあるとすごく楽です。

 

・歌ってメロも入れることが多いので、ハイGウクレレは2本だけであとはすべてローGにしています。また4弦が巻き弦だとギタリストの内田十紀夫氏のようなベース奏法ができ、ウクレレをブルースっぽく弾けます。和音をバラで弾くアルペジオも変な高音が響かないので自然です。

 

・ところがローGには一つ問題があります。コードをかき鳴らすストラムで、このローG弦が響いてコロコロ感が出ません。さらに溝のある巻弦のせいで指をスライドさせると"キュー"というフィンガリング・ノイズが鳴ります。ナイロンのローG弦もありますが、テンションが低くて今度は低音が出ません。

 

・で行き着いたのがクラシックギター弦のラベラ(MADE IN U.S.A.)のフラットワウンド弦、La Bella 900 ELITEの4th D弦。見事にフラットでノイズが出ず、ブンブン音も控えめで、コード弾きで意識的に1、2弦を弾けばウクレレらしいコロコロ音が響きます。

 

・フラットワウンドの弦は他にフランスのクラシック高級弦、SAVAREZ Cantigaというのもありますが、完全にフラットではなくノイズが出ます。それに4th D弦1個で2000円弱と超高価。

 

・La Bella 900 ELITEの4th D弦の1本売りのバラ弦は、ローG奏者に密かな人気でネットでも売り切れが多いのですが、クロサワ楽器にはあります。

https://shop.kurosawagakki.com/items/2761974?srsltid=AfmBOoo1wy3piBPyS3rZCd70wgQ9KVA3rSRcaZufS1BpBCpHV9N5IQbm

次号ウクレレ+は初期セッティング

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