・手に入れた弦楽器をそのまま弾くことはまずありません。ウクレレでも初期のセットアップをしないと上手く弾けず、良い音も出ません。ものによってはフレットがはみ出していて指が引っ掛かることもあり、バリを取る研磨が必要です。

・一番の調整は弦高です。初期設定は概ね高くなっています。高い方が音鳴りがいいので、それを好む人がいるからといわれています。しかし大きな音を出したい場合（ライブ演奏など）今やピックアップやアンプなど音響機器が発達しているので、今や楽器自体の音量はさほど重要ではありません。

・ウクレレの場合、弦の中間の12フレットあたりでフレットとの間隙が2mm～2.4mm程度に下げると、がぜん弾きやすくなります。ペグよりの「ナット」の溝を削って、指で軽く押さえるだけで弦がフレットに触るくらいにするプロのミュージシャンもいます。それに合わせてブリッジも調整します。自分でやるのは難しいので楽器職人に頼みます。楽器は良い音を出そうと思ったら、なんやかやメインテナンスが必要なので、上手いリペアマンの確保は必須です。

・弦高ですが、白い厚紙を弦に添えて、弦の下部に線を引いたあと0.1mm単位の物差しで測っていたのですが、ダダリオ製のストリング・アクション・ゲージなる測定金属プレートを見つけました。さらに最近はウクレレ専用の「HOSCO LUTHER TOOLS」も。これは楽器製作者のためのツールで、弦高、フレット高、それにナットの溝をソプラノ、コンサート、テナー別に測定できます。弦高は透過光が消えるところの数値を読むだけでわかります。MADE IN JAPAN。

・次号ウクレレ＋はウクレレの種類