カテゴリ:ウクレレ
ウクレレ+ウクレレの種類

・最初に手にしたウクレレはソプラノ。それしか知らなかったしそれしか無かったです。以来、大きいの小さいの、弦の数が複数の、エレキからベースまで使いましたが、今弾いているウクレレは10本以下で、目的別で使い分けています。
・一番多いのはコンサートサイズでこれが演奏のメイン。ソプラノほど小さくなく、弦のテンションも弱くなく強くなく、持ち運びも楽でソロも弾けて、ウクレレらしいコロコロ音がテナーなどより出るのが理由。
・プロのミュージシャン、それもハワイのウクレレ弾きはほぼテナーサイズを使っています。ジェイク・シマブクロ、タイマネ、オオタジュニアなどなど。ソプラノ(マーチンのそれほど古くない3M)を常用しているのはハーブ・オオタサンぐらいです。「だって軽くて持ちやすいでしょ」がオオタサンの口癖。
・8ビートや16ビートのポップスを超絶技巧で弾くジェイクらの音は限りなくギターに近い。弟のブルース・シマブクロの演奏を見たことがあるのですが、エフェクターがすらっと並んでいて「ウクレレでやらんでも」と思っちゃいます。もう1人の超絶技巧プレーヤー、カナダのジェームズ・ヒルはソプラノやコンサートも弾きます。個人的に彼の演奏が好みです、歌も歌うし。
・演奏人生が終盤に入って思うのは、やはりウクレレらしくて一番なのはソプラノで、それもロングネックに行き着きます(スケールはコンサートとほぼ同じ)‥‥。
・ウクレレだけのバンド「ウクレレ雑技団」の27年間で使ってきたウクレレという楽器のアレやコレやの感想が以下の通り。

・ソプラノは、ペガサス(最近亡くなったボブ・グリースンの製作)とボブの息子のロビンが作ったIsland Traditionブランドのロングネック・パイナップル。ハワイ原産のコアウッド製。ボブはコアウッドの問屋もやっていたので、最上級の材を使用。

・最近よく使用しているコンサート3本。右からペガサス、レイラニ(初期の円ホール)とT'sのソリッド(音が出ないので家での練習に使っています。これも表板はコアウッド)。

・1本だけ持っているテナーは昔のマーチンで、材はマホガニー。アメリカの億万長者で投資家のウォーレン・バフェット(94歳)はこれを使って年次総会で演奏してました。ウクレレの名手・ライル・リッツ(故人)はテニスラケットのケースに入れてました。柔らかく甘い音なのでバラードをソロで弾く時に。もう一つの長いのはマーチンのバリトン。珍しいコアウッドのモデル。いろんなバリトンを触ったことがありますが、このマーチンほど音の出るものは出会ったことなし。他人と演奏する場合にカポを使ってキーを替えます。

・特殊なウクレレ2本。志茂ギタースのグランドコンサートというテナーに近い弦長の複弦ウクレレ。バンジョーウクレレはギブソンのUB-2で100年ほど前のもの。アンプや電気で音を大きくできなかった時代の産物で、なんでもバンジョーにしました。この複弦やテナーは張力が強く指が痛いのでghsのDチューニング弦をC調弦で使ってます。フォークソング、ブルーグラス、デキシーはこの2本の出番。

・エレキウクレレはファッションブランドBEAMS 30周年記念で30本作った鉄弦のウクレレ。GSの演奏で使いました。ピック使用。

最近プロのベーシストも使っているバリトンスケールのベース・ウクレレ。ガットベースに近い音が出ます。カラ製で安価。フレット付き。
・次号ウクレレ+はピックアップ
by 2025.02.18