クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:日用品 

幅広・薄型ヘッドという歯ブラシ

・その昔、"歯ブラシと手拭いだけで旅をする"という旅の達人の話を聞いたことがあります。元祖ミニマリストです。大好きなアメリカのミステリー作家、リー・チャイルドが描くジャック・リーチャーなる元憲兵隊少佐の主人公は、着る物は使い捨て、クレジットカードも免許証も持たず、"歯ブラシ一本だけ持って"バスかヒッチハイクで放浪します。

 

・シャツやタオル、石鹸は借りても、歯ブラシはどんなに親しくても共有しません。究極の自分専用道具です。この歯ブラシ、最新トレンドは、先端極細・幅広・薄型ヘッドのようです。

 

・記憶を辿ると、まず毛の先端を細くして歯間や歯茎のポケットに入る極細毛、それからブラシが4列ぐらいから6列の幅広、ついで奥に入りやすい薄型ヘッド‥‥そんな歯ブラシが各社から発売されているので、目につく3社を比べてみました。

 

エビス「ザ・プレミアムケア」(写真左):幅広の元祖で、6列を初めて使った時はブラッシング効果にちょっと驚きました。幅広では売上No.1と言っています。他社が出してきたので8列という極幅広(品番82)も登場。毛の植え方はソフト、ミディアム、ハードの3種混合。ハンドルが太いので重い。

 

ライオン「システマ」(写真中央):6列(品番G51)。ブラシ部のネックが細く一番柔らかくしなうので奥に入りやすく、手返しが容易な気がします。デザインは一番洒落てます。

 

小林製薬「生葉極幅」と「生葉歯間に入る」6列。「極幅」(写真上)は歯茎のマッサージ効果、「歯間に入る」(写真下)は中央のブラシ2列が長い飛び出し毛で歯垢をかき取る効果を謳っています。この2つを交互に使う方法もありかも。ハンドルは一番細く、スリップ除けゴム部はなく好みの分かれるところ。商品名はダジャレ好き小林製薬っぽくなくやや不満。

 

・3本とも幅広、先端極細毛、ヘッドの厚さは3mm(生葉だけ3.2mm)で、使い心地はほぼ同じ。優しい使い方が好みで、洗面台のデザインを気にするなら「システマ」、歯間ブラシを省きたいなら「生葉歯間に入る」、力を入れて短時間にブラッシングしたいならハンドルが太く全体に滑り止めが付いた「ザ・プレミアムケア」という選択。

 

・個人的には「ザ・プレミアムケア」8列が、勝負が早くて好み。なお、ハンドルが太いので、無印良品のベストセラー・歯ブラシ立てに入りません(百均のセリアに大きな穴のそれがあり)。

次号9月5日月曜日

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