カテゴリ:ファッション 日用品
カードのせいでふくらみ続ける財布
・最近のウォレット(財布)のテーマはカードの収納です。ちょっと前まで、日頃持ち歩く財布にはクレッジットカードに銀行カード、免許証、社員証ぐらいで、あとは紙幣とコイン入れがあればじゅうぶんでした。
・それがポイントをつけて客情報を集め出してから、マイレージ、家電量販店、ファッションチェーン、ビデオCD、ホテル、デパート、病院、ガソリンスタンドのカードときりがありません。
・このせいで、昔ながらのポケット革財布はカードが収納できません。無理して突っ込んだら膨れ上がって、どのポケットにも入らなくなります。使えば使うほどツヤの出る水牛革のコーチの二つ折り、ホワイトコックスの牛革、コードバン(馬の革)で有名なグレンロイヤルなど素晴らしいのですが、残念です。
・カードがたくさん入るものはサイズが大きくなり、仕方なくカバン収納です。分けて二つ持つ人もいますが、なくしそうです。
・アウトドアショップに売っているコーデュラナイロンを使用したウォレットがあります。カードが10枚ほど入るものがあり軽くていいのですが、それでも増え続けるカード(スイカやパスモ、大阪のイコカなど)には対応できず、使わないカードを外した旅行やアウトドア用になります。
・ところが、薄い財布に命をかけた会社がありました。アメリカのALL-ETT(アレット)というウォレット専門メーカーなのですが、社是のキャッチフレーズが、
The world's Thinnest Wallet。
・紙幣はもちろん硬貨もたっぷり入り、そしてカードがなんと24枚も収納できます。革製の多カード収納ウォレットが100g以上するのに対してわずか15.5g!
・日頃常用するカード14枚、紙幣10枚、硬貨が大目の20枚を収納して、厚さが18㎜です。すんなりズボンの尻ポケット、ジャケットの内ポケットに入れられます。この会社、革製も作っていて、アウトドア専門ではないようです。
・アウトドアの世界ではこのところUL(ウルトラライト)を通り越してさらに超超軽量なEL(Extreme Lightエクストリームライト)を追求するのが流行りらしいのですが、さしずめこれはELウォレットではないでしょうか。
・外側の紙幣入れは¥や$に合わせた浅いものと領収書などを入れる深いパートの2か所あります。カードは左右2段で最大24枚収納です。内側にギザの付いたゴムが貼ってあって、枚数が少なくても滑って飛び出さないようになっていて、芸が細かいです。マジックテープは強力なものが付いていて、折りたたむとピッタリします。
ALL-ETT http://www.all-ett.com/
・背面にあるコイン入れはジップ付きで、膨らむのを気にしなければかなり入れられます。生地はヨットの帆に使うスピンネーカーだと思います。軽くて丈夫な素材ですが最初のうちはゴワゴワしています。しかも見た目が安っぽい、誰がどう見ても財布に見えません。これが唯一の欠点でしょうか。ムーンライトギア 2835円。
・左はグレンロイヤルの二つ折りウォレットで、カードは3枚であれやこれや入れて最大6枚。右は現在使用している同じグレンロイヤルのフルジップ・ポーチ。カード用でコインと札(二つ折りにして)はそれぞれそのポケットの一つを使います。ヨコ140mm×タテ93mm×厚さ30mmでポケットに入れるにはやや大きいのでバッグ行きです。見た目の悪いALL-ETTにするか重いグレンロイヤルにするか悩みどころです。
次号2月22日金曜日
by 2013.02.18