カテゴリ:日用品 絶滅倶楽部
昭和レトロあふれる旅猫雑貨店
・パロディーというのは日本ではなかなか定着しません。余裕がないのか大人になれないのか、モノマネされて怒る有名人がいたり、「面白い恋人」は「白い恋人」に裁判で負けましたし。
・社会は成熟すると保守化するというのは本当ですね。でも江戸時代、庶民は目一杯冗談を楽しんでいたんですけど、いったいどうしたんでしょうか。
・雑貨店に面白い冗談ハガキがあったのですが、これをパロディーでやったらクレームがついてすぐ発売禁止でしょう。架空品広告ハガキなのでOKです。
・ビッグコミックのグラビア担当時代にパロディーを散々やりましたが、ボツ企画もたくさんありました(例えば、「結婚したら主婦の友」というキャッチフレーズをパロディーにして「離婚したら酌婦の友」という表紙を作ったり)。
・製作しているオーム社のホームページに「上記はオーム社の架空品です。ご了承ください」とあります。ビッグ時代にはこれを実写で作りました。ジェットトースターとか万乳飲力なんてすぐできますね。
・ほかのハガキも見たくなったので店舗を探したのですが、東京・雑司が谷の「旅猫雑貨店」なる不思議なセレクトショップに辿り着きました。部屋いっぱいの商品も店でかかっている音楽も昭和レトロ満開で、アラウンド60にはたまらないお店です(若いお客の方が多いのですが)。
・都電に乗って近くの鬼子母神に来たついでに寄ると、今はなき「ちい散歩」になります(そういえばあとを引き継いだ加山雄三が隣の雑二市場を歩いていました)。
・オーム社のホームページを覗くと、「アイディアと空想をもとに制作した、広告や商品の架空品をぜひお楽しみください。」とあります。不思議なサイトです。
・出来のいいのはジェットトースター、万乳飲力、カカァ電化、ナヤンデルタールなどですが、今までに約36種類もあってすべて揃っている店はないです。神社エール、挑戦人参、魚菓子、和菓子の恩、スポーツマン湿布などなどが見たかったのですが。
・旅猫雑貨店は三畳ほどの小さな店ですが、おもちゃ、フィギュア、本など懐かしいグッズがびっしり。東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅から徒歩3分。隣が雑二市場(雑司が谷二丁目の意味)の入り口でここも三丁目の夕日に溢れています(訪ねた日は休みでした)。
次号3月4日月曜日
by 2013.02.28