・「必要は発明の母」というガリバー旅行記のジョナサン・スウィフトの言葉がありますが、一般的＂必要＂がほぼ満たされている成熟社会、これだけモノやサービスが溢れている時代に、相変わらずデータやマーケティングで＂発明＂しているので、多くの無駄が発生しています、大量の廃棄衣料とかフードロスとか。

・そこでもっと個人的な＂必要＂です。困っている人が身近にいるとなんとかしたいと思う人物が出てきます。古くは携帯電話を手にしたS．ジョブズ、最近ならアトピーの娘のための「ナノバブル・シャワー」とか「寝たきりの患者に床ずれを防ぐリカバリーウェア」とか。

・この「座れる桶」も、風呂場で座ると立ち上がりにくい高齢者のために、高さ、大きさ、滑りとめを考案して開発されたそうです。風呂の腰掛けは昔からありますが、場所を取りカビや汚れ掃除が増えるのが難点。高齢者は足を突っかけたりしますし。桶と腰掛けを一つにしたのはグッドアイディアです。

・SHITARIKA BATH「座れる桶」2260円。22cm×22cm×11.6cm

と小さいのがよく、四角なので立てて乾かせます。重さ260g、桶の容量は3L、耐荷重110kg、抗菌仕様。クラウドファンディング商品ですが、市販開始。

https://store.makuake.com/collections/bath_sitarika

次号12月25日月曜日