カテゴリ:日用品 季節
やっぱり夏の縁側は蚊取り線香
・蚊の季節です。ベランダや軒下にぶら下げて虫を撃退するものが売られています、虫コナーズとか虫よけ当番とか。戸を開け閉めする時に蚊や蝿が入ってこないようにと、何種類か使って見たのですが、あまり効果がありません。あれ、平気で蚊や蝿が寄ってくると思ったことありませんか?
・今回、じっくり商品を見たら「チョウバエ、ユスリカを撃退」と書いてあります。ユスリカの絵が書いてあるので蚊と思ってしまったんです。ユスリカは似てますが、人を刺したりしません。釣りの餌であるアカムシの成虫です。いやあ気がつきませんでした。
・しかし、川や沼のそばに住んでいるなら分かりますが、ユスリカに困っている人ってどれくらいいるのでしょうか? いやなのは蚊です。というわけでやっぱり外で焚くのは“蚊”取り線香です。
・蚊取り線香は明治23年(1890年)に日本で発明されたといいます。金鳥の、あの大日本除虫菊です。渦巻き式も明治28年(1895年)に登場し、倒れることなく長時間安全に使えるようになりました。創業者・上山英一郎氏の奥方の発案だと言います(倉でとぐろを巻く蛇を見てとか。本当でしょうか)。
・今や世界中で使われていて、特にマラリアを媒介するハマダラカに苦しめられている東南アジアやアフリカでは多くの人を救っているといわれ、大発明です。
・さて、蚊取り線香には蚊遣り器を使います。蚊遣り器といえば豚ですが、ちょっと使いにくい(針金に渦巻きをぶら下げるのが)と思っていたら、縦型やら北欧デザインやらありました。
・蚊遣り器といえば豚型。これとうちわと浴衣と縁台、夏の定番風物詩。
・フィンランド製の蚊遣り器です。英語で渦巻き蚊取りはモスキート・コイルですが、何というのでしょう。ブリキ製で、中の突起に渦巻きを載せて蓋をするだけ。簡単しかも安全です。3360円。
・渦の中心に棒をいれて使う縦型の蚊遣り器。最近、瀬戸物屋で豚と共によく見かけます。鉄製です。重いので倒れません。2730円。
・蚊取り線香といえば金鳥ですが、殺虫剤のアースが香り付きで挑戦し、話題になっています。昨年発売した「アース渦巻香バラの香り」が大ヒット、限定10万がすぐ売り切れ、増産しても間に合わないほどだったといいます。今の世代に合わせて、煙の匂いを抑えて色もカラフルにしてあります。
・今年は「アロマグリーンの香り」というのを出したら、大御所・金鳥も「安らぐ森の香り」を投入。ドラッグストアでこんな戦いが繰り広げられていました。
次号6月28日金曜日
by 2013.06.24