カテゴリ:日用品
日本人のデザインセンスは落ちているのか?
・テニスの錦織圭が着るテニスウェア、センス悪いです。2020東京オリンピックのボランティア制服も、最初も今もひどい(1964時の選手ウェアは美しい、ポスターも)。TV情報・ニュース番組の背景を一度注視してみてください、乱雑で目が疲れます(まともなのはテレビ東京のWBS)。
・街を走る車はどれもこれも目の吊り上がった歌舞伎役者みたいだし(特にミニバン、あれってどうすればああなるんでしょう)、住宅会社のフェイクのタイルや石壁、木に似せた公園のコンクリート柵もいい加減やめて、素材を生かしたらどうでしょう。
・日本人は、こんなにセンスが悪かったのでしょうか。今から24年程前に呼ばれた通産省の「21世紀に向けた産業の新展開に関する研究会」で、「こんな景観の悪い環境で育つと美的感覚が育たない」というプレゼンテーションしたのを思い出します。
・今も、見上げれば蜘蛛の巣状の電線、無秩序な看板、街角にあるブルーのゴミバケツ、ブルーシートが目に付きます(青は清潔感といいたいんでしょうが、周囲に溶け込むアースカラーにしないのはなぜでしょう?)。
・デザイナーは周りとの調和を意識すべきです。特に公共物はそうですが、建物も工業製品も多くの人の目に付くものはすべて。
・とはいえ少しづつですが変化もあります。最近はあのドンキホーテも周辺建物に合わせようとしていますし、小池都知事は電信柱撲滅に積極的だし、日本橋上の高速道路撤去も動き出しました。近頃は食卓に花柄のポットもありませんね。
・さらにこんな日用品でも、自己主張せず周囲に合わせる意匠を考える人が出てきました。キッチンで使うスポンジです。ロングセラーのPOCOキッチンスポンジですが(シンクの側面に吸盤でスポンジを止める優れた商品です。水切りのカゴが不要)、赤や黄色、ピンクに加えて2018年モデルで、やっと紺、灰、白、ワインレッドなどの目立たないカラーが加わりました。
by 2018.06.18