クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:日用品 ミュージック 

爪の手入れは、百均と釣り道具屋です

 シニアはとりわけ清潔感が大事なので、爪の手入れも大切です。爪切りは超フラットに折りたためるヘンケルスHENCKELS、曲線が美しいニゲロNiegeloh、フランスのノジャンで作られたアドラーAdlerの有名な折りたたみ式などいろいろ試しましたが、結局昔から変わらぬデザインが優れていることに気がつきました(製品はモノポルMonopol、これもドイツのゾーリンゲン産)。レバーが柔らかすぎず堅すぎず、爪に当たる刃先の感じが指に伝わる構造のために深爪もしません。
 爪切りで切った後は爪先をやすりで滑らかにします。爪やすりは荒砥なのでそのあとサンドペーパー式の細かいものでギザギザをならした後、つやが出る細かいもので仕上げます。こうすれば、美しくみえるだけでなく、ささくれた爪先が衣服に引っかかることがなくなります。爪の表面は同じように処理すれば輝く艶が出ますが、男子の場合はとくに必要ないです(一日で消えてしまいますし)。
 とりわけクラシック・ギタリストやウクレレ奏者は、爪先が滑らかでないと、きれいな音が出ません。ナイロン弦の楽器はプラスティックなどのピックを使わず、爪で弦を弾くので、ここがガタガタだと艶やかな音が出ません。
 ただ、化粧品売り場で売られている爪磨きはすべて女性用で、爪の先端ではなく表面を磨いてマニキュアがキレイに塗れるように処理するためのものらしいです。そのせいか爪を立てて先を磨くとほとんどのものは、表面が切れて破れてしまいました。爪を立てても壊れない傑作は百円ショップ「大創」に売っているただ一種類の爪磨きでした(もちろん女性用なのですが)。
 また、爪が割れた場合は、瞬間接着剤などで固める人が多いと思いますが、これも普通のアロンアルファ(黄色いパッケージ)だと白濁して固まり、美しくありません。この場合は緑のパッケージ「アロンアルファ釣名人」です。乾いても透明で、磨くときれいになります。爪の救世主は百均と釣り道具屋です。

試行錯誤のなれの果て。まあ、コレクションでもあるんですが、人間は爪切り一つにもいろんなことを考えます。

昔ながらの爪切りと爪やすり、それにクラシックギター奏者のために売られている爪磨きセット(Luthier Cloth Nail File)。ベースが布でできていて丈夫で、洗って何度も使えますが、日常使いには種類が多すぎるし、また一枚が小さいために使いにくい。

これが100円ショップの雄「大創」の爪磨きです。商品名Nail FileあるいはNAIL BUFFER POLISHERで三角形が特徴(パッケージが違いますが同じものです)。やすりも3種類とシンプルで、持ちやすく磨きやすい。黒い1ステップが荒削り、白の2ステップで整え、グレーの3ステップで艶を出します。説明には爪の表面磨きとありますが、爪を立てこすっても破れません。さらにいえば、同じ三角形でもピンク色が入った品番の物はなぜか破れます。濃いグレー、白、薄いグレーの三色がベスト。これが大創の百均にあったら買い占めておきます。人気ですぐなくなります。

釣り用アロンアルファ「釣名人」。ほんらい仕掛け作りや釣り竿のガイドを直したり、ルアーを作ったりのための瞬間接着剤なのですが、爪の補修になぜか最適。日本に公演で来るギタリスト(とくにフィンガーピッキングという指で弦を弾く奏者)が釣り道具店に来てこの緑の瞬間接着剤を買い占めていくそうです(瞬間接着剤って一度封を切ると固まってしまいますから)。

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