カテゴリ:エレクトロニクス 日用品
ツァイスの超カスタマイズレンズ
・電車で本を読んでいて、次の駅名を見ようと遠くに目をやると、なかなかピンが合いません。若い時と違い、調整能力が衰えたためで、こうなったら道具に頼るしかありません。
・遠くまで見える遠視の人は、近くにピンが合わせにくくなり、老眼鏡が必要になります。その点、近視だったので、近くは眼鏡を外すだけでよかったのですが、車を運転する時、遠方とダッシュボードあたりの計器類の距離、そして手元が見える遠・中・近の眼鏡が必要になり、遠近両用を50代以降使っています。
・シニアになって、不思議なことに裸眼の視力が上がり、結構遠くが見えます。ただし、左右の差が大きくなり、やや乱視も入ってきて、ピンが合いにくくなり、滲みも出てきました。そんなこんなで何年かに一度レンズを変えなければなりません。
・で、数年ぶりに精密な視力測定をして、レンズを特注することにしました。検査はふつうの眼鏡屋のものではなく、カールツァイスのiProfiler®️Plusという"波面収差/角膜形状解析装置"という特殊な機器で、1時間以上かかって測定します。この器械、日本にまだ30台ほどしかないそうです。
・眼球の凹凸、歪み収差を測定して通常は0.25刻みのものを0.01単位でカスタマイズすると言います。この精密測定器とレンズ製造がセットになったメーカーはツァイスだけだそうです。ニコンやHOYAはどうしているんでしょうか。
・全般に明るく感じ、コントラストが向上、夜間視力もアップし、目疲れも減ります。この差は日常生活ではあまり感じません。一般的なレンズでも脳が強力補正しますから。しかしゴルフやテニス、スポーツ観戦、野鳥観察、フライフィッシング(毛鉤がよく見えます)、車の運転(特に雨の夜間)などをこなすアクティブシニアは試す価値ありです。ただし、通常の遠近両用レンズの3倍の値段します。
次号3月4日金曜日
by 2022.02.28