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ついにスマホAI図鑑登場、ただし日本版が欲しい
・道端で咲いている花の名前が気になることがあります。この間も小さな緋色の花が花火のように広がる野草があって、図鑑をめくったのですがわかりません。結局地域の野草に詳しい女性に、「それはハゼランです。午後3時ごろ咲くのでサンジソウとも言います」と教えてもらいました。
・図鑑で植物を同定するのは素人には困難です。一番いいのは“スマートフォンで撮って、名前がわかる”です。
・幼児、子供以外の図鑑はこうなると、前から言っていたのですが、ついに登場しました(今までも似たようなものがありましたが、まず役に立ちませんでした)。
・AI、ディープラーニングを使ったAI図鑑、PlantSnapです。アプリを立ち上げて、花や葉を撮影し、検索するだけ。撮影済みのものも調べられます。
・ネコジャラシといわれるエノコログサ、ランタナ、アリストロメリアは一発で出ました。丹沢の渓流で撮影したマメ科のカワラフジは、近縁種しか出ませんでした。
・さらに検索結果が学名と英語名です。これをコピーして検索して和名がわかります。この二度手間はアプリがアメリカ製だからです。欧米中心ということなので、ほとんどが外来種の園芸植物は強いです。
・世界中の野生植物検索は特に必要としないので、日本のAI野草図鑑が欲しいです。図鑑出版社とIT企業がコラボレーションすれば可能です。
・今空き地で群生しているエノコログサでテストしてみました。まずPlantSnapを立ち上げ、野草をアップで撮影して、中心に花を持ってきます。検索すると、候補が出てきます。結果は学名および英名です。Japanese bristlegrass。
・これをコピーして、サファリやグーグルを立ち上げて検索するとアキノエノコログサ。実際はエノコログサですが、OKですね。
・安定したインターネット接続が必要ですが、9000万以上の画像とAI、ディープラーニング、それに毎月更新するアルゴリズムで構成するソフトです。480円。iPhoneとAndroidスマートフォンの両方で使えます。
・AI図鑑としてはフィッシュという魚の図鑑もありますが、まだ不完全です。80種だけとかで、この数なら図鑑ぜんぶ見るだけでなんとかなります。岩手の渓流でなぜか釣れた鼻の長いエゾウグイ(写真)をハゼと答えました。
次号8月6日月曜日
by 2018.08.03