クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:エレクトロニクス 日用品 

大きいことはいいことではない

・ドイツ人は規則を守り、合理的に考える人種である‥‥とよく言われます。しかし長年ドイツの車を乗った経験からいうと、"頑固なだけ"というのが合ってます。いいと思いこんだらなかなか変えません。

 

・このドラム式洗濯乾燥機もその一つ。異音を出し始めたので買い替えることにしました。10年ぐらいで交換というので、そろそろと思ってました。同じメーカーの、AEGのものを20年使っていて、これで3台目になります。

 

・設置した場所が洗面室で、手洗い用ベースンの横にビルドインしてあります。なのでスペースが決まっていて、大きくも小さくもできません。寸法が変わったらリホームするしかありません。

 

・国産の家電の性能が良いことはわかっているので、そうしたいのですが、日本のものはどれも巨大で、デザインも自己主張が強く、周りのインテリアに合いません。

 

・このドイツのAEGは、知ってる限り30年以上寸法が全く変わらず(22年春にモデルチェンジした新製品は奥行きがやや小さく軽くなりました)、そして性能だけがアップデートしています。ビックカメラが扱うようになって、価格も国産の高価格帯と同じになりました。写真は1台目と2台目。

 

・道路も家も広く大きくなっていないのに、なぜか車やテレビはモデルチェンジのたびに大きくなります。コンパクトな高性能製品は日本のお家芸だったはずですが、アメリカと中国を相手にするあまり、国内は無視しているようです。軽自動車が売上1位になるのもよくわかります。テレビも高精細な有機ELモデルを小さいものまで何種か出して欲しいです(ソニーの2007年発売、世界初の11インチ有機ELを今もキッチンで使っていますが、液晶との違いは歴然)。

 

・その昔、"計画化された陳腐化"といって、アメリカの自動車メーカーGMが、「飽きがくるようにデザインする」というマーケティング戦略をやってましたが、そろそろ、姿形大きさをドンドン変えていくのはやめたらどうでしょう。耐久消費財って、われわれユーザーは未来まで買うんですから。

次号10月21日金曜日

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