カテゴリ:ヴィークル エレクトロニクス
カーナビはスマートフォンになる
・5年ほど前に「スマートメディア」という本を書きました。スマートフォンやスマートパッドが世の中を変えるというのがテーマでしたが、その通りになり、次のステージ「あらゆるものがウエブにつながるIOT時代」も中心はスマートフォンです。
・今やあらゆる機器がスマートフォンに吸収されています。アロハ横浜というハワイフェスに出かけたのですが、記念写真をコンパクトデジカメや重い一眼レフで撮っている人が一人もいません。撮影してフェイスブックやツイッターにアップし、瞬時にみんなと共有するという流れなので、ネットにつながらないと話になりません。
・そんな世のトレンドに、乗り遅れている業界がまだあります。例えば自動車。車のコンピューター化は進んでいて、自動運転に向かっていますが、ネットとの融合は足踏み状態です。
・iPhoneのiOSやGoogleのAndroidに情報中枢を握られるのがいやなのはわかりますが、ネットにつなげる費用を自動車メーカーが持つのは無理があります(AUDIは3年契約、容量制限がある上に3G回線で遅く非実用的)。既にスマートフォンでつながっている個人を取り込むのが一番簡単です。
・車と情報といえばカーナビです。しかし、ネット上にある日々替わる道路情報や規制、天候が、信じられないことに車のディスプレイで見ることができません。定期点検でも地図情報の更新がめったにないので、古い地図のまま運転することになります。
・さらにいえば事故や災害時の最新情報は、道路管理会社のお知らせ(緊急ラジオ放送)ではなく、ツイッターやフェイスブックの、みんなのSNS情報です。
・というわけで、カーナビはスマートフォンです。グーグルマップなら最新マップが使え、もちろん音声ガイドもあります。一番いいのはこのスマートフォン情報を車のディスプレイで見ることなんですが、自動車メーカーは客のことを優先的に考えていません。
・で、優れた車用のスマートフォン・ホルダーがこれです。ワンタッチで押し込んで挟むだけ、iPhone6 Plusも入ります。裏の接着ジェルで凸凹もOK。着脱もできるので、レンタカーや他人の車でも使えます。
・SPIGENスマホナビホルダー ステルス。手の平に乗る大きさで、ステルスという名の通りコンパクト。これで車は電話、音楽、カーナビ、ニュース、ショップガイドなどをスマートフォンに乗っ取られたことになります。今、ネットで3500円ほどで手に入ります。
・裏の接着ジェルが大きなポイントかもしれません。はがして持ち運べばどの車でも使えます。
次号8月14日金曜日
by 2015.08.10