カテゴリ:エレクトロニクス
水辺用カメラはこの機能が欲しかった
コンパクト防水デジカメといえば、オリンパスかペンタックスしかなかったのですが、いまや百花繚乱です。メーカーは高機能防水デジカメは水中カメラだと思っているようですが、潜って撮影する人はそんなに多くないのでは。それよりもアウトドアで安心なカメラです。雨にあたったり、岩にぶつけたりしても平気で、さらに山や海の広い風景が撮れ、昆虫や花の接写、薄暗い森や夕暮れの湖畔風景も···となると明るいレンズの超広角で超接写スーパーマクロと何でもありになってしまいます。
そんなカメラといえばペンタックスのOptioWG-2なんですが、それをしのぐカメラが登場しました。コンパクト防水カメラのもう一つの雄、オリンパスの新製品Tough TG-1です。まず超広角25mmでF2.0と明るく、1センチ接写ができたりと優れているのですが(照明つきのスーパーマクロ撮影はレンズのまわりにリングライトがついているペンタックスの方が優れている)、GPSがついているとか防水12mとか-摂氏10度とかはどうでもよく、なんといっても防水コンパクト界初のPLフィルターがつけられることです。PLつまり偏光フィルターを使えるので、水面の反射をカットできます(ほかにも木々の葉の反射を抑えたり、風景をくっきり鮮やかにする効果があります)。
これのあるなしで透明な珊瑚礁、清冽な湧水の底、池沼の魚たちの写真が大きく変わります。一眼レフはもちろん可能なのですが、濡れた手でシャッターを押すことなどできません。F2.0という明るいレンズ(ワイド側)は今までの防水オリンパスが苦手だった夜景が得意になりました。撮像素子の大きな一眼レフと違い、F2.0開放でもピントはシャープです。
これがノーマルの顔。いまのところメタリックグレーしかありません。
赤いリングのコンバーターアダプターをつけた顔。1.7倍になる望遠テレコンバーター(これで背景ぼかしが可能)、焦点距離18.5mm相当の魚眼フィッシュアイコンバーターもこれを使用。ともに水中で使えるとか。
PLフィルターをつけた顔。不思議なことにミラーレスカメラPENで使っていたオリンパス純正の40.5mm径PLフィルターは枠が厚すぎ超広角でケラれるので使えず、市販の薄枠PLを使用せよと書いてあります。
PL偏光フィルターのセット一式。アダプターにはレンズキャップが付属しています。市販のものはこのMARUMIの40.5mm広角対応超薄枠設計がベストチョイス。なお、このフィルターはたしかに枠が薄く、さらに半分は回転させ偏光効果を探すリングのため、アダプターに取り付けると簡単には外れなくなります。PLを使わないときはアダプターごと外すのが手。コンバーターを使うならもう一個購入したほうが良いです。
偏光フィルターがないと水面が光って見えます。
これが使用した写真。川の底石が見え、透明感が伝わります。釣り人は偏光メガネをつけているのでこんな感じで渓を眺めています。
魚(イワナ)のショットもきれいに撮れます。
花(アルストロメリア、日本名・百合水仙)の接写。これよりさらに寄ったスーパーマクロも可能。
充電はカメラ本体に差し込む方式が標準装備ですが、電池を取り出してチャージするなら別売充電器が必要。
シリコンジャケットも使ってみたのですが、これがあるとポケットにスムーズに入りませんし、三脚をつける場合は外さなければならないのでやめました(そのままつけるとゴムがよじれます)。
by 2012.07.09