カテゴリ:ファッション 野遊び
小津安二郎の好きだった6ピースのピケ帽
・欧風スタイルのセンスに秀でた著名人といえば、古くは白洲次郎とか伊丹十三、三国連太郎が浮かびますが、あの映画監督の小津安二郎もその一人です(代表作の「東京物語」や「秋刀魚の味」より「生まれてはみたけれど」がいいですね)。鼈甲の老眼鏡、パテックフィリップの腕時計、それにドーム型6ピースのピケ帽はトレードマークになっています。
・Pique Hatのピケはフランス語で「高密度畝織りコットン」と素材のことで、帽子と関係ないのですが、丸いツバ付き帽子の総称になっています。このピケ帽に同じコットンのロングコートの組み合わせは、オールドスタイルの旅姿というか昔のアウトドア・ファッションです。
・そんなわけで釣りや山菜採り、キノコ探し、昆虫撮影、山歩きなどの野遊びでは、首回りもカバーして紫外線から守ってくれるので、昔から愛用しています。
・ただ、この6ピースのドーム型帽子は少なく、気に入ったものが滅多にありません。最近、ツバが短めで大きさ深さもちょうどいいのがあったので手に入れました(小津安二郎の特注品はツバが大きい白でしたが)。
・HIGHERパネル6ハット 高密度コットンのチノクロスにパラフィン加工したもので、あのオイルドコットンで有名なバブアーと同じタイプです。土砂降りでなければ雨をしのぐことができます。この手は使うほど味が出てきます。7500円+税。ブラック、オリーブ、ブラウン(写真)の3色。岡山・倉敷製のメイドインジャパンなので日本人向けでサイズが大きいです(60cm)。東京・下北沢のアウトドアショップ、BOSEMANで。
http://bozeman.jp/SHOP/00672.html
次号10月20日金曜日
by 2017.10.16