・ロゴレス、つまりブランドの印がないデザインが家電の新しいトレンドのようです。2015年、バルミューダのキッチン家電から始まったデザイン家電ですが、ついにロゴレスの、あるいはほぼブランドが目立たないデザインが増え始めました。アイリスオーヤマから日立、シャープなどなど。

・消費者庁の調査によれば、消費者の選択は１位が品質・性能、２位価格、３位コスパ、４位デザインで、ブランド重視は９位だそう。百均、ユニクロ、それに元祖ロゴレスの無印良品は当然ですが、品質とデザインが優れていれば、仰々しくロゴマークを大きく見せる必要はありません。

・ファッションや高級車のブランドなどは、それで自分をグレードアップさせる意味があるのでしょうが、今や＂無印＂の方がクールです。

・気がつけば最近好んで使ったり、着ているのはロゴレスか、隅っこに小さく付いているものが多いです。例えばゴアテックスのノースフェイス・ジャケット（THE NORTHFACE ノーウエザーGTXシャツ、製造終了）は袖口に光の具合で視認できるロゴだけ。ショルダーバッグはカナダのm0851 ポストマンバッグですが、マークは中にあります。ベレー帽はロレールで、これも無地の真っ黒。これ以外のデザイナーズブランドのウェアやシューズ、バッグ、サングラス、ノート、メモ帳などもすべてロゴレスなのに気がつきました。

・人生の＂アディショナル・タイム＂に突入し、もはや自己主張する必要がない年齢なので、カラーも黒やグレーが多くなっています。

次号3月8日金曜日