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コムデギャルソンのシャツは面白い
たまに青山や伊勢丹メンズのコムデギャルソンをのぞきます。というのも小技の効いた愉快なシャツを出すからです。コムデギャルソンといえば、高級プレタポルテのパイオニア(デザイナーの川久保玲さんはまだ社長ですね)で、ほとんどは芸能人やアート系の人にしか合わないものばかりなのですが、ときどき創造力を刺激するような商品を提案するので、つい手を出してしまいます
なんでもないワークシャツのように見えますが、実は裾、袖の黒い部分が後から付け足したようになっています。
背中も広げてあります。これ、「少年時代のシャツ(小さくなったもの)を継ぎ足し大きくして、大人になっても使う」というコンセプトらしい。そういえば、コムデギャルソンを英語で言えばLIKE A BOY つまり少年のようにという意味ですから、ちょっと発想が関係あるかもしれません。黒い部分は伸縮性のあるナイロンで、コットンと相性が悪いので引きつっています。
今年手に入れたのがこのシャツ。袖が左右、素材が違います。コットンと光るナイロン。これと発想がよく似たつぎはぎパッチワークのシャツもコムデギャルソンが最初じゃなかったでしょうか。経験にとらわれずにやってみようという発想の自由さがいい。
ジャケットを着るとこうなって、ふつうのストライプシャツに見えます。「脱ぐとポップなシャツというサプライズも」と店の人がのたまっていました。左右の袖の質感、感触が違い、ナイロンの袖は巻き上げても滑ってほどけてしまうし、ちょっと落ち着かないのですが、面白いのでよしとします。あとコムデギャルソンでいいのは、シャツにポケットがあることです。デザイナーズ系のシャツはほとんどノーポケットで、もともとなかったわけだしまあデザイン的にはないほうがすっきりするんですが、あったほうがなにかと便利ですね。
by 2011.11.11