カテゴリ:ファッション 野遊び
ちょっと高級な都会的アウトドアウェア
・ファッションはもともとは機能性です。寒さ、暑さ、雨、丈夫さ、肌触りなどなど。木綿の発見は、下着、寝巻きで人類を飛躍的に快適にしたと言います。
・最近は防風で通気性、防水で透湿性、内側から遠赤外線暖房、さらに抗菌もと、ウェアも高機能化を求められています。
・こうなるとアウトドアウェアの出番で、ユニクロやらなにやらファストファッションが機能性を謳って夏も冬も大セールをしていますが、本家のアウトドアメーカーも手を拱いていません。
・都会向けのアウトドア・アーバンカジュアル、高機能+ファッション性というもので、先駆けはカナダの始祖鳥のマークが印象的なアークテリクスです。他に比べて高価格なのに売れているので、これに続いたのがアメリカのコロンビアスポーツ、それにノースフェイス。
・とはいえ、いずれも人気ブランドのアウトドアウェアをユーザーが街着にしたもので、ちょっと前のパタゴニア人気と同じです。
・ところがもう一歩街用に踏み出したのがノースフェイスの新しいラインです。アウターとしてウインドブレーカーとかパーカーが人気なのですが、ほとんどがフードのついたフーディーというタイプです。
・街着としてフードは不要です。雨の時は傘を使いますから。さらにフードが付いているとそれに引っ張られて襟がだらしなく開いてしまいます。
・フードのないゴアテックスの防水ジャケットはアークテリクスから出ていますが、ランナー用なので反射プリントがあり、ポケットもありません。
・で、ノースフェイスの防水シャツです。これぞ高機能のアーバン・アウトドアウェア。防水透湿で有名なゴアテックスの最新素材、CORE C-KNITを使用し、薄く軽く、3層構造なのにしなやか。デザインもアークテリクスを凌ぎました。
・THE NORTHFACE ノーウエザーGTXシャツ ネイビーとブラックの2色。裏地がイエローできれいなのですが、雨具の裏に近いのでいっそ真っ赤でもよかったのでは。39000円+税。普通のノースフェイスウェアが置いてあるアウトドアショップにはありません。銀座の伊東屋にありました。売り方に困っているかもしれません。
・ロゴが光の加減でなんとか読める、ほぼ判別できない処理も洒落ていて好感です。シャツなのでジップではなくスナップボタンなのも、ヘビーデューティー不要の都会向きです。雨の日のアウターに最適です。
次号8月19日金曜日
by 2019.08.16