・スイカやパスモなどを使うようになって、手が自由になる肩掛けバッグは必需品になりました。デイパックやトートの肩がけでもいいのですが、財布や携帯、スマホの出し入れはショルダーがやはり便利です。

・ところがシニア向けの軽いオールレザーのショルダー、しかもＡ４判サイズの雑誌や書類の入るものは、なかなかありません。さらに、身幅（坐って膝の上にのせて身体の幅に収まり、バス、電車、車の中、人混みでぶつからない）となると、知っている限りではｍ0581というカナダのブランドだけです。

・その昔ラグビーノース・アメリカという名前だったのですが、名前が誤解を招くということで2003年にｍ0851（創業者のイニシャルｍと誕生月・年とかで、これも変ですが）に変更した創業1987年のわりと新しいメーカーです。変更するちょっと前の2003年に小さなポストマンというショルダーを手に入れましたが、今でも散歩用として愛用しています。その後日本から姿を消していたのですが、再登場してこの春銀座に直営店ができました。

・このメーカー、革の薄さに命をかけているようで、レザーの厚さを0.7mmまでなめしているのでとにかく薄くて軽い。昔の革ショルダーと比べると半分以下の重量です。これならジャケットやスーツに合います。

・ポストマン・シリーズ。上が、黒Sサイズ横20cm×縦28cm×幅8cmで308g、下が濃いグレーMサイズ横28cm×縦37cm×幅11cmで412g。色はこのほか茶とブラウンがあります。3.5万から4.5万円。グレーのベルトは短くしてありますが、これだと肩がけだけではなくトートのように手でぶら下げることもできます。これ以外でもタウン用のレザー・デイパックは大人向けで人気といいますし、薄手仕立ての動きの滑らかなライダース・ブルゾンは少量入荷ですが秀逸。http://www.m0851.com/webstore/ENG-postman-leather-bags-BALPM22

・Mサイズはジッパー付きのインナースペースと、それに左右にポケット（サングラスやスマートフォンが入る大きさ）があり、入り口はベルト締めできるようになっています。ショルダーベルトとバッグをつなぐ金具はバッグの内側に埋まっていて、外から見えないよう工夫されていて、このへんのセンスがすばらしい。しかも細いステンレスで軽量。

・Sサイズも左右に小さなポケット（携帯やサングラスは入るがスマホは無理）があります。フラップがマグネット留めになっています。本を買ったり、DVDをレンタルしたり、デジカメ持ったりしない限りこれでじゅうぶんです。

・左はaniaryアニアリーという最近がんばっている国産のレザーバッグ・メーカーのショルダーで、柔らかく軽い革でいいのですが、この身幅のモデルは製造終了。ショルダーベルトの金具が大きく重いのでぶつけるとテーブルや椅子を傷つけます（こういうところ気を遣って欲しいのですが）。28cm×33cm×4cm454g。右は大昔買ったイタリアのPIELLEピエレ製ショルダーで30cm×36cm×8cm884g。m0851のMサイズ・ポストマンに比べると倍の重さですから、シニアになるとちょっと使うのをためらいます。