カテゴリ:ファッション
デザイナーズ・アウトドアウェア
・ヘビーデューティーなる言葉が流行ったのは約40年前。マウンテンパーカやダウンベストを「マンパ、ダンベ」といって若者がファッションに取り入れました。アメリカ西海岸からやってきたアウトドアムーブメントの始まりです。
・これが脈々と生き延びて、ブランドとして「パタゴニア」なども洒落ていると人気になります。このパタゴニア発のフリースが「ユニクロ」の激安化で爆発的に売れます。機能性ウェアの誕生です。
・フリースやダウンジャケットに始まり、ヒートテック、エアリズムへと発展します。この延長線上に「ワークマン」が登場します。
・すっかり定着したアウトドアウェアですが、階層化と多様化へ進み、アウトドア用でありながら、都会的なセンスを取り入れたものが街着として人気になります。カナダの「アルクテリクス」です。高価格帯でありながら独自の位置を占めます。
・大手アウトドアブランドもこれに注目して(多分)、ノースフェイスがパープルレーベル、コロンビアスポーツがブラックレーベルという高価格帯の別ラインを立ち上げます。
・両方とも東京の裏原宿にアンテナショップというか、直営店があり、覗いたことがありますが、より高機能な高価格製品なのか、ハイセンスな機能性街着を狙ったものかよくわかりません。このシリーズは一般的なアウトドアショップには並んでいません。
・ノースフェイスの軽くて薄い最新ゴアテックス素材を使った雨用のシャツ「ノーウェザーGTXシャツ」は、雨の日の街用レインウェアに最適なので愛用していますが、銀座のセレクト文具店「伊東屋」で買いました。
http://csmagazine.sakura.ne.jp/fashion/post-716.html
・この流れとは別に、アウトドア好きのセレクトショップが展開するシティーアウトドアウェアがあります。最近これが面白いと思っています。
・機能性素材を使ってはいますが、いわゆるアウトドアっぽくありません。東京・中目黒の「バンブーシュート」とか代官山の「ナナミカ」(ノースフェイスとコラボしています)、それに「CAL O LINE」とか、ほかにもあるかもしれません。
・この冬多くみかけるフリースのジャケットも、ディテールが洒落ていてアウトドア臭がありません。例えば、ジッパーの色使い、首回りの楽な小さな立ち襟、袖口の処理、リバーシブルなどなど今、ちょっと気になるのは"デザイナーズ・アウトドアウェア"です。
・バンブーシュートのフリースジャケット。リバーシブルです。どこにもロゴがなくシンプル。反対側はグレーのフリース。
・同じくバンブーシュートのダウンベスト。これもリバーシブルで裏はパープル。
・ナナミカはゴアテックスのハットを手に入れました。
・キャル オー ラインのリバーシブル・リサイクルパイル・カーディガン。エリが短いのがいい。31000円。
・リバーシブル仕様。赤紫のナイロン生地で、これを裏にすると腕通りが良い。
次号11月23日月曜日
by 2020.11.20