カテゴリ:フード&ドリンク
一粒300円強という特別プレミアムな蜜柑
・蜜柑の季節もそろそろ終わりですが、今頃出荷する面白いミカンがありました。黄金柑というゴルフボールほどの小さな柑橘類なのですが、金柑の仲間というわけではなく、明治時代から鹿児島あたりで栽培されていた在来種だそうです。
・その色から黄蜜柑と呼ばれていたのですが、なにしろ極小サイズなので売り物にならないと思われて、農家が自分用に食べていたようです。
・知り合いがニューロカフェというレンタルスペースをやっているのですが、そこで休日に開かれたマルシェ(フランスでいう市場)で偶然見つけて食べたのですが、大変美味しい。多分今まで経験したミカンの中でも風味は一番かもしれません。柚子の香りのするとても甘い蜜柑というか、酸味が爽やかで、後味もさっぱりして(甘いだけのオレンジやネーブルと違い)あくまで日本のミカンです。
・起源はよくわからないらしいのですが、柚子と温州ミカンの自然交配種という説もあります。この味に魅せられて栽培を始めた人がいて手に入れることができます。ただし希少種ゆえに極めて高価格。姿形の整った黄金柑という名前の化粧箱入りのものは約15個で5000円はしますから、1個あたり300円強することになり、超プレミアムで、味にうるさい物好きな人用の贈答品でしょうか。
・これは粒がバラバラで15個1400円だったので、1個100円弱(それでも高価)でしたが、粒ぞろいのものは5000円もします。3月下旬から4月中旬まで販売。鶴田果樹園栽培。
http://www.kudamonya.com/ogon.htm
銀座の千疋屋でも扱っていてこっちは12個でなんと6500円。
・通常のミカンと比べると小さいことがよくわかります。薄い皮の中は名前通り黄色で、袋ごと食べられます。なにしろ極小なので割ってゆっくり味わうべきか一口でいくか悩みます。
・地酒、果物、野菜、食品が並ぶマルシェは、新しい試み。地域と消費者がコミニュケーションする、流行りの「里山資本主義」の一つかも。東京・吉祥寺の動物園近くで。
参照:里山資本主義 http://csmagazine.sakura.ne.jp/media/post-210.html
次号4月4日金曜日
by 2014.03.31