カテゴリ:フード&ドリンク
収穫の6%、200万トンが廃棄という現実

・食品廃棄率という困った数字があります。農産物の6%、200万トンが規格外野菜とかで廃棄され、さらに出荷量1113万トンの内、市場に出なかった野菜が170万トンもあり、流通段階での廃棄率が約20%もあるんだとか(2022年農水省統計)。
・規格外はセルフで計り売りすればいいし、適材適所が得意なA I を使って流通廃棄を減らすとかやりようがあると思います。こっちも少しぐらいの我慢はなんでもない。
・もう一つあるのは"アップサイクル"というやつ。定義は「本来捨てられるはずのモノを、デザインやアイディアで新たな付加価値をつけること」。クリエイティブ・リユースとか言って、単なるリサイクルとは違い、価値をアップグレードするんだとか(この手はなぜかクリエイティブだアップだとカタカナが多くなる)。

・オイシックスという有機野菜や無添加食品を宅配している会社(会員500万人)がやっているアップサイクル・フーズをナチュラル系スーパーで見つけました。「パインの芯チップス」、「りんごの芯チップス」(以上20g398円)、「梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ」(50g498円)。梅酒に使用した梅の再利用は昔からありますが、りんごとパイナップルの芯は廃棄物です。食べた感想はドライフルーツのチップ、味も同じで、ちょい高いけどなんの問題もないです。
・資源の乏しい日本は、リサイクル、リユース、アップサイクル‥‥となんでもいいですが、とことん利用した方がよく、われわれ消費者もこの流れに参加するのが正しいです。
次号7月28日月曜日
by 2025.07.25