・吟味され、優れていて、デザインに気配りされたものに囲まれて暮らす「坐辺師友」が晩年の理想なのですが、現実はなかなかそうはいきません。

・空を見上げれば電線と電柱、統一感のない建物、乱雑な看板、それらに合わせたかのようなデザインの車で構成される街の風景は、相変わらずアジアの一員で支離滅裂。こればっかりはヨーロッパに敵いません（清潔さと安全では勝ってますが）。

・色々と問題の指摘される小池東京知事ですが、一つ評価しているのは、「町から電柱をなくす」といったただ一人の政治家です。

・個人でできることは、まず車や自転車、キャンプ用品、楽器、釣り竿などのハードウエアは多少高価でも気に入りを選び、長く付き合います。家は費用がかかり過ぎて無理ですが、室内の家具や電気製品は何とか選べるし、かつ最近は格段に良くなっています。

・一番容易なのは日々目にする日用品。例えばテーブルの上です。大皿小皿やポット、カップ、調味料入れ、スプーン、フォークなどなど。さらに、料理を取り分けるのに便利なミニトングですが、機能的には百均やニトリ、無印で十分ですが、形のいいものを選ぶとこのOXOや貝印になります。

・上がグッドデザイン賞をいくつも受賞している貝印のセレクト100ミニトング、下がOXOステンレス ミニトングで、デザインは甲乙付け難く、機能的にも共に蝶番に遊びがなくしっかりしています。貝印はもちろん日本の刃物メーカーですが、OXOはユニバーサルデザインのキッチン製品を100以上出しているアメリカのメーカー。

・両方とも閉じる機構がついていますが、貝印よりOXOの出っ張りを動作する方式が簡単。好みとしてはこのフックホール付き細身のOXOです。

・OXOステンレス ミニトング 全長20cm 1100円。

https://www.oxojapan.com/products/cooking-baking-43/tongs/ss-mini-tongs

・貝印セレクト100 ミニトング 全長18cm 1100円 。

https://www.kai-group.com/store/products/detail/5231

次号6月21日月曜日