クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:フード&ドリンク 

蕎麦屋で一杯の時に使う、酒の肴用の道具

・焙炉という道具があります。ほいろと読み、難読語です。日本国語大辞典に「木の枠や籠の底に厚手の和紙を張り、炭火を用いて遠火で茶の葉や薬草、海苔などを乾燥させる道具」とあります。1367年ごろにこの言葉が使われているところをみると、室町時代初期にはあった道具です。

・これの子孫が蕎麦屋で生き残っています。海苔をこれに入れてパリッとさせて、わさび醤油をつけてかじるあれです。蕎麦屋の酒の肴といえば、板わさ、そば味噌、厚焼きたまごぐらいなので、焼き海苔用のこんな道具があるのでしょうと、東京の下町、かっぱ橋のそば道具専門店「竹むら」のおかみさん。

・日本酒を楽しむ時だけでなく、白米に乗せて食べる焼き海苔で使うと、パリパリを味わえて格別です。日本っては洒落た道具を作り出します。

・使い方は簡単です。小さな炭に火をつけて火皿に入れたら、その上に和紙を張った海苔台座を置き、切った海苔を乗せ蓋をします。海苔は8枚程度入ります。約5分ほどで出来上がります。炭は専用の小さなものが売られています(みやこ炭、473円)。約40分燃えますが、2個入れればじゅうぶん。

・焼き海苔箱は幾つか種類がありますが、これはグラスコーティング仕上げという汚れがつきにくい処理のもので6800円(かっぱ橋竹むら)。

http://www.edoshikkiom/?mode=cate&cbid=703375&csid=0&sort=p.c

・たたみいわし用の網があり、この枠に入ります。1100円。海苔もそうですが炭に火をつけてから5分ほど熾してから入れるとちょうどいいです。

次号4月8日月曜日

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