カテゴリ:フード&ドリンク 季節
山に入らず希少山菜を手に入れる方法
・野菜に季節感がなくなって一年中何でも手に入りますが、山菜はこの時期だけです。最近は養殖もすすんで、タラノメ、コゴミ、ヤマウド、ワラビなどがスーパーでも手に入ります。
・この上のランクがモミジガサ(シドケ)、ウワバミソウ(ミズ)、オオバギボウシ(ウルイ)、ギョウジャニンニク、ミヤマイラクサ(アイコ)とかになって、さすがにあまりお目にかかりませんが、なんとコシアブラが並んでいました。
・よく山菜の王様をタラノメとかいいますが、それほどのものとは思えません。天ぷらならウドの方が旨いし、おひたしで山菜独特のアクを味わうならモミジガサが上です。
・好みは人様ざまではありますが、なんといってもコシアブラです。山菜通が一番というのがわかります。20mにもなる高木で、これの新芽を利用するのですが、同じウコギ科のタラノメよりはるかに風味があります。
・林道沿いにあるタラノメや比較的見つけやすいヤマウド、モミジガサ、ワラビ、コゴミなどは探せますが、コシアブラは手に入らないので、スーパーで山菜採りが出来れば楽です。
・コシアブラは葉と茎に歯応えがあり、普通は天ぷらにしますが、おひたし、和え物、炒めものといろいろできます。塩を加えた熱湯でゆがいて、少しアクの残るおひたしで食べると、名の由来(樹脂を漉して塗料にした)通り、油のような香りがしてなかなかです。
・夏のミヤマイラクは腕や手にあたると激痛の走る厄介な野草で、新芽もトゲがありますが、茹でると癖のない食べやすい山菜です。東北地方で人気ですが、店で見ることはあまりありません。
・パッケージされた山菜。左がミヤマイラクサ(アイコ)、右のコシアブラは高級品。名の知られた山菜が数多く並ぶフレッシュ オオワダ(東京・吉祥寺ロンロン市場)で採取。
次号5月5日月曜日
by 2014.05.02