クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

Edit

エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:フード&ドリンク 絶滅倶楽部 

貰って嬉しい東京土産は何でしょうか

・東京の土産といえば、よく言われるのは「東京ばな奈」「ごまたまご」「銘菓ひよ子」それに「雷おこし」です。ひよ子は正確には「東京銘菓ひよ子」というのですが、それは出身が福岡だからで、東京土産といえるかどうか。

・昔の人なら、「船和の芋ようかん」「塩瀬総本家のまんじゅう」「船橋屋くず餅」「浅草満願堂の芋きん」などが上がりますが、旨いかどうかはともかく、これらは本当に喜ばれるのでしょうか。

・と思ったのは、先日、復刻された懐かしい「ピーセン」の青缶を見たからです。再登場を機会に行われたイベント(あの希少日本酒として知られる獺祭とピーセンのコラボ企画)で、ピーセンをつまみに発泡の獺祭を飲みましたが、榮太樓が蘇らせたこの青缶ピーセンの方がお土産に向いています。ビールやワイン、日本酒にも合いますし。

 

・で、不思議な洋菓子風や伝統に傾いた和菓子でもない、個人的に貰ったら嬉しい東京土産を考えました。当日食べて貰うなら「菓匠 正庵のあんず大福」、それより日持ちする「小川軒のレイズン・ウイッチ」、そして酒好きにも喜ばれる「ピーセンの青缶」です。まあ、きわめて個人的な選択ですが。

 

・季節限定のいちご大福とかごま大福とかありますが、正庵の代表はこの小ぶりな「あんず大福」で、ファンが多い茶菓子です。あんずの酸っぱさと餡を同時に楽しめる、さっぱりとした味の上品な和菓子です。小さいのに1個180円と高めですが、季節限定のいちご大福は300円でさらに高価。店舗は広尾本店と銀座松屋店。

 

・バタークリームとレイズンをクッキーで挟んだ「レイズン・ウイッチ」は、この巴裡 小川軒が元祖(小川軒はたくさんあります)。バニラ、バター、それにレーズンとラム酒が香る名品。こういう旨いものは高カロリーですが、仕方ありません。生ものなので、配送はやっていません。10個入り1000円。店舗は目黒本店とカフェ併設の新橋店。

 

・昭和の東京土産の定番といえばピーナッツのせんべいこと「ピーセン」でした。その江戸一本舗(1956-1997)から引き継いで榮太樓が販売するのは、3種。「さくさくプレーン」「カリっと海老」「しっとりチーズ」で、新たに追加されたのが「しっとりチーズ」。ピーセンの中でも歯に一番くっつくのがこれですが、ワインに合いそうです。缶入りはプレーンのみで、1500円。パッケージは色もロゴもエッフェル塔も昔の雰囲気を出しています。

・取扱店舗は羽田空港と榮太樓總本舗 日本橋本店の2か所。

次号4月27日月曜日

ページtopへ