クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:フード&ドリンク 日用品 

利休箸をふだん使いする利点

・いつの頃からか忘れましたが、食事に利休箸を使っています。千利休が考案した両端が細くなった杉箸で、客用として吉野の赤杉を削って香も楽しめる様にしたといいます。

・両口箸は「片方は人間、片方は神様」祝いの時に使われる‥‥神道の考え方とかいいますが、これのいいところは、配膳で箸先を揃える必要がないことです。

・取り分け用や菜箸としても使え、オールマイティーです。唯一弱点は、使った箸先がわからなくなることですが、まあ濡れていたりするのでほぼ困ったことはありません。

 

・料亭や料理屋で主に使われますが、この場合"利休"を"利久"と言ったり書いたりします。利を休めずで久しくということらしいです。また、中には湿らせて、香りを立たせる細工をする老舗もあるようです(洗って使い回していると考えたあなたは小市民です)。

 

・この利休箸はどこでも売られていますが、通常長さが26センチ(写真下)もあり、女性や子供はもとより大人の男性でも少々長いので24センチのもの(上部2点)を探すといいです。約八寸(24.24cm)の方が縁起がいいですし。

 

・安価なので多めの利休箸を使い回せば、洗った後乾かすのに気を遣う必要がないのですが、この藤八屋の客用箸なら乾燥不要です。

・石川県の輪島にある明治中期創業の輪島塗の老舗で、この利休箸は拭き漆といい、吉野杉の木地に漆を塗り、布で拭き取る作業を繰り返し、木目を生かす技法。木が長持ちし抗菌作用もあります(耐熱200℃)。

 

・通常の利休箸よりやや細く軽いので箸さばきに優れます。24cm 1膳4.5g 800円(26cmの利休箸は約6g)。

https://tohachiya.stores.jp/items/51244ce2421aa90499002bc8

次号4月2日金曜日

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