カテゴリ:フード&ドリンク
多様化の実験場の様なビール業界
・均質化と多様化。効率を求めれば均質化に走ります。最近の中国がそうです。一方多様化といえばアメリカで、手間暇かかる民主主義国です。ただイノベーションは多様化した国が圧倒し、新しいアイディアはここから生まれます。
・日本はどうかというと、先の総裁選を見て、多様化しての改革派が1/3、昔に戻したい守旧派が1/3、勝ち馬に乗りたい派が1/3ということがわかったので、今の自民党では政府主導イノベーションは無理ということになります。
・とはいえ、昔から我が国はトップはダメでも、現場(国民)が仕事をこなすのでなんとかなる‥‥というのを歴史が証明しているのでそれほど困りません。
・例えばビール業界を見ると多様化の実験場です。アルコール度数が強いの、弱いの、機能性で体にいいの、ノンアルコールも多種あり、さらに最近各社から登場したのが微アルコールビール。
・アルコール度数1%以下の、0.5%アサヒビアリー、0.7%サッポロドラフティ、0.9%ブローリーというジャンルがそれ。売れているそうです。
・ノンアルコールビールと通常のビールの間になり、酒に弱いか飲まない層(酒飲みより多い)にはありがたいビールです。価格がノンアルより高く、アサヒスーパードライ218円に対してビアリイ193円とあまり変わりません(容量は全て350ml)。
・1%以下は酒税がかからないからもっと安くてもいいのではと思ったのですが、実はビールを作った後にアルコールを抜く製法だと、ビールを作っているのと同じなので酒税がかかるのだそうです。なんかよくわからないです。
・で、この微アルコールビール3種のテイスティングです。あくまで個人的な感想ですが、一番苦味が強く癖があるのはビアリイ。香りが強く苦味もあるのが、オーストラリアから輸入のブローリー(100円台で最も安い。微ビールの価格差は謎)。そして一番素直で喉ごしが良かったのはサッポロのドラフティで、ビール替わりはこれに決めました(154円)。さらにシンプルで素気ないのはアサヒのノンアル・ドライゼロ(138円)です。
・なお、カロリーが一番少ないのはドラフティで、スーパードライの1/3です。
次号10月8日金曜日
by 2021.10.04