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この本が発売すぐ10万部を超えた理由
・「口に関するアンケート」なる本が売れています。著者はホラー作家の背筋氏、ポプラ社刊605円。読者はZ世代ということで、売れた理由は怖い話を集めた短編が秀逸とかSNSでバズったとかあるかもしれませんが、もう一つ、小さなサイズで文字が大きく読みやすく可愛いからではともいわれています。
・実際、ポケットやバッグに入れやすく、文も長くないのですぐ読めるという声が多いのだとか。6割が本を読まないという報道がありましたが、このミニ本のヒットをみると出版業界の努力不足は明らか。
・今本を読む時間帯は自分の事から考えると、寝る前と電車やバスでの移動時間が多いです。書斎で(あればですが)広げて読むことはほぼありません。なので重い四六判ではなく文庫や新書がありがたい。ところがいまだに四六判を出した後、数年して文庫という出版社があります(2度稼ごうというわけで)。
・さらに文庫も2段組の四六判も文字が小さい、今やメイン読者は中高年なのにです。文庫で字が大きいのは早川文庫、ついで講談社文庫、他は小さくてリーディンググラスが必要です。
・なぜなんだろうとつらつら思うに、活字メディアの接触順位が下がっているのに、面白ければ売れると考え、読者の気持ちに気を配らないのでは。メディアの順位は、ウェブ(ニュースサイトやYouTube、SNS)、サブスク(Netflix、Amazon primeなど)、テレビときて、ずっと下の方に活字メディアです。自民党並みの構造改革が必要。まず本のサイズと文字の大きさから。ついで書店。
次号10月18日金曜日
by 2024.10.14