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発売する出版社が変わる理由について

・競馬ミステリーで知られるイギリスの作家、ディック・フランシス、残念なことに15年前に89歳で他界し、読めなくなりました。みんな高齢化し、愛読するミステリー&サスペンス作家が減ってます、A.J.クイネル、ロバート・B・パーカー、そしてディック・フランシスなどなど。
・ところがあの見慣れた表紙の競馬ミステリー文庫が店頭に並んでいました。タイトルは「覚悟」。著者はディック・フランシスの次男、フェリックス。フランシス最後の4冊が共著だったので不思議ではないです。
・ただし出版社が早川書房ではなく文藝春秋。普通版元が替わるのは、売上が落ちて来たので契約更改中止とかが多いのですが、ChatGPTによれば「保証部数、アドバンス料、印税パーセント、宣伝やマーケティングなどの契約条件が変わったのかもしれません」だそうです。
・ただタイトルの付け方や装丁が前シリーズをリスペクトしているようなので、文春が早川から譲り受けたか、あるいは良い条件を出したのかもしれません。この後続けて刊行するようです。父親の作った私立探偵「シッド・ハーレー」シリーズの復活です。で、出来はどうかというと英語で言う「NOT BAD」。親父を超えているとは言えませんが、悪くない‥‥でしょうか。
次号6月23日月曜日
by 2025.06.20