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ブレッソンも驚く決定的野鳥写真
野鳥が減ったといいますが、メジロだけは増えているようで、この冬は寒かったせいか毎日庭に来てキンカンやゆずをつついています。こっちが餌台にミカンを置いているとそば(50センチぐらい)に来て離れるとすぐにとりつきます。慣れているというより、人間がそばにいるとヒヨドリやカラスが寄ってこないのでのんびり食べられるということを知っているのだと思いますが。近くにメジロやシジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、ジョウビタキなどなどが現れるので、野鳥写真に挑むのですが、こんな写真のような可愛い、仲のいい鳥のそれはまったく撮れません。ペアと思われるメジロでもえさ場争いをしています。この写真を撮ったのは野鳥写真家の和田剛一さん。
私たち人間が、ほほえましいとか仲がいいとか、面白いとか癒やされるとか感じる写真、いってみれば擬人化した野鳥生態写真の第一人者であります。とはいえ、和田さんの言によれば「こんな写真は何十年もメジロを撮っていてのたった一枚」というのですが、それでも決定的瞬間をつかまえられるのは才能、アンリ・ブレッソン(1908年フランス生まれ。人間の日常生活の瞬間を切り取った天才写真家)も認めると思います。その土佐在住の和田剛一さんの写真展が東京・原宿の積雲画廊(JR原宿駅竹下口でおりて、竹下通りに入らないで左に歩いて1分右側1階。03-3478-0993)で開かれています(26日まで)。もちろんメジロやスズメなどの身近な鳥だけでなく、稀少鳥の写真もあります。書店にはない自費出版の「 Bird Days 鳥たちの日々」も手に入りますし、気さくな人柄なので野鳥写真のコツやエピソードをしゃべってくれます(展示写真の中に一枚だけフイルムカメラ写真があります)
by 2012.03.22