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映画は瞬間芸、小説はじっくり楽しめます
・リー・チャイルドの新作、今回も面白いです。ヒッチハイクかバスで移動し、ホテルは現金で泊まり、服は捨てて買う方式。持ち物は歯ブラシ一本。身分を表すものは免許証もクレジットカードも持たないゴーストのような痕跡を残さない主人公、元軍警察の少佐、ジャック・リーチャー・シリーズの最新刊「ネバー・ゴー・バック」。
・ストーリーは、軍最上層の一部と対決し、逃げ回りながら反撃する設定ですが、前作から登場した少佐(女性でリーチャーと同じ部隊の指揮官)とのラブアフェアもあって、今までとひと味違います。
・この作品はトム・クルーズ主演で映画化されていて、現在公開中です。「ジャック・リーチャーNEVER GO BACK」。これも観ましたが楽しめます。ただ、最近の映画は2時間以内に収めるせいか、テンポが速くてついていけないことが多いです。その点小説はこっちのペースで物語や人物設定を確認しながら追っていけます。
・今回も映画と小説は大枠は同じですがかなり違いがあり、細部まで描かれる小説は厚みがあり、こっちの方がやはり性に合っています。講談社文庫上下刊。
次号11月28日月曜日
by 2016.11.25