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景気を良くするのはマニアとオタクの市場
・「博物ふぇすてぃばる」というイベントがあります。今年は7月21日、22日の土日の二日間、九段の国立科学技術館で開かれました。今回で5回目で、年々出展者と来場者が増えて、大混雑、この猛暑で熱中症患者が救急搬送されてました。
・テーマが博物なので、動・植物、鉱石、古生物学、天文学、数学、歴史、民俗などなどの研究、発表をはじめ、創作物を誰でも展示販売できる場になっています。
・展示販売品とは、この博物関連のフィギュア、ミニチュア、標本、書籍、アクセサリー、科学雑貨、文具、ポスターなどです。今回、素数マニアのコーナーもありました。
・言ってみれば、あのコミケを凌ぐ超マニアの作品発表会といえます。これらの作品(けっこう高額)を多くの人が購入していて、これを眺めていると、政府の経済政策の金融緩和や公共投資ではなく、ニッチ市場の活性こそ内需拡大になります。
・日用品はニトリ、ユニクロ、ドンキホーテで済ませて、財布の紐が緩む(死語?)のはこっちの方です。
・こういった人の集まる大会場イベントに顔を出していますが、モーターショーやエレクトロニクスショーより混雑しているのは、人形・フィギュア、古道具の蚤の市、貴石・鉱物、昆虫、サボテン多肉植物などのフェアやショーで、最近これに苔が加わりました(博物ふぇすにも出店してました)。
・こういった多様化細分化した市場は、日銀総裁も経済学者、経済評論家も理解できず対応できないでしょうね。
・マニアやオタクが注視しない、デパートや巨大スーパーを始め、TV・新聞・雑誌のマスメディアが衰退するのは、必然でしょう。
・会場で購入したミドリセンチコガネのピンバッジ(3500円)。左は本物で昨年のインセクトフェアで。センチコガネは日本のスカラベ・糞虫で、金緑や金紫に輝く美しい虫です。スカラベは古代エジプトの幸運のお守りでもあります。
次号7月27日金曜日
by 2018.07.23