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忖度と自主規制の国って楽しいですか?
・あのスウェーデンの少女、グレタ・トゥンベリさんを巡る騒動を見ていると、意に沿わない発言を許さない人が多い事がわかります。いつからこんなに心が狭くなったのか、簡単に表現できるウェブ時代の弊害かもしれません。
・文化庁にしろ日本郵政にしろ、とりわけ権力側に余裕がないのが気になります。目くじらを立てる、重箱の隅をつつく、揚げ足をとる・・・などの言葉がひさびさに頭に浮かびます。
・権威を風刺する行為、その揶揄、批判に耐える権力、これこそ成熟国家の証しです。自民党もかつては鳩も鷹も混在したのですが、選択肢の少ないつまらない国になりつつあります。生物のあの多様性、豊かさを見よ、であります。
・約50年ほど前ですが、ビッグコミックの編集部員だった頃、この風刺ページの担当でした。少し前に亡くなったイラストレーターの水野良太郎さんとか、マッドアマノさんと毎号無い知恵を絞ったものです。
・このパロディなるもの、すっかり目にしなくなって絶滅したのかと思っていたら、先日開かれたインセクトフェア(世界最大の昆虫標本市)で見つけました。パロディのハガキです(PUPAは蛹のこと)。
・こういうの大好きなんですが、目くじらを立てる人や、文句を言う会社があるかもしれません。笑い飛ばす余裕が欲しいです。忖度と自主規制の国って楽しいですか?
・作者の横山拓彦さんは昆虫イラストレーターですが、植物も手掛けるそうで、結果「食虫植物のわな」という絵本を11月下旬に出版する予定です。
次号10月4日金曜日
by 2019.09.30