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優秀な個人よりチーム力の時代②
・「多様性の科学」の続きです。進化の歴史は多様性であり、技術革新や社会改革は多様化による集合知がもたらす‥‥を科学的に証明する書籍です。
・20世紀は大量生産大量消費の、均質化して効率化する時代。21世紀は多様なニーズに最適化する時代、少なくとも我が国は。
・均質化は効率的でいいのですが、変化に機敏に対応ができません、恐竜の絶滅を見ればわかるように。変化といえば、スマートフォンの登場で、様々な業界が淘汰されつつあります。
・例えばカメラ業界。各社は医療や監視カメラ、半導体製造、ドローンや車の自動運転へシフトして、対応しようとしていますが、はたして。
・よく"国家や企業は、成功したその理由で滅ぶ"といわれるように、成功体験はなかなか変えられません。
・強権でゼロコロナを選んだ中国をみていても、一党独裁で一見効率がよく優れているように見えますが、中長期でみれば均質化体制で変化に対応できなくなり、イノベーションも停滞します。集合知、つまりチームワークを否定するプーチンも、ドイツの第三帝国失敗で明らかなように、間違いなく破綻が待ってます。
・多様性とは、性別(女性を参加させていればもっと人類の進歩は早かったといいます)、人種、年齢、宗教などが挙げられますが、もう一つ認知的多様性、つまり多様な考え方も重要と「多様性の科学」は指摘します。そのためには同質のクローン人間ばかりを集めないこと。日本はもっと移民を受け入れるべきでしょう。
・政府のコロナ対応では、役に立たないアベノマスク配布、混乱のワクチン接種、煩雑な一時給付金配布、使えないスマホアプリ‥‥といった信じられないお粗末な一連の施策は、テスト高得点のキャリア官僚が仕切ったせいでしょう。
・身の回りでも多様化が必要と思っています。例えばライフラインはオール電化にせずガスも使用し、阪神大震災ではカセットコンロも役に立ちました。スマートフォン充電にバッテリーも用意しています。
・またスマートフォンにスケジュールやアドレス・電話帳、マネー、最近はドアキーや車のキーまで集中することができますが、無くしたり壊れたり、通信が切れたらアウトなので、アナログ手帳に加えて、交通系カードとテレカ(公衆電話用)もウォレットに入れてあります。
次号4月8日金曜日
by 2022.04.04