・カーマニアには堪らないカーアクションTVドラマが最近レンタルを開始しました。「トランスポーター」というちょうど10年前に公開されて大ヒットした映画のテレビ版です。

・映画はリュック・ベッソン監督、ジェイソン・ステイサム主演で、スピーディーな展開とプロフェッショナルなカースタントが話題になりました。

・今回は原案・リュック・ベッソン、監督・ブラッド・ターナーそして主人公が野性的なジェイソン・ステイサムから知的なクリス・ヴァンスへ変わりました。こっちの方がクールで、個人的にはちょっと007みたいで感じがいいです。

・それに映画版より女優陣のキャスティングがいい、というか日本人好み。中でも相棒の元CIAのカーラ(アンドレア・オスヴァルト)が上品で美しい。

・物語は、どんなものでも時間厳守で届けるプロの運び屋(トランスポーター)が活躍するというお馴染みの話ですが、元特殊部隊出身という設定の主人公フランク・マーティンの格闘技が見物。フランス、ドイツ、ベルギー、スイス、カナダを舞台にカーアクションを繰り広げます。

・なにより車好きにとって楽しいのは登場する車たち。主人公が使うのはアウディのA8(最初の映画はBMW735でした)です。しかしあれだけ飛ばすなら高性能版のS8の方がいいと思うのですが。毎回出てくる高級車はこんな具合。

・アウディの2シータースポーツR8、ランボルギーニ・カウンタック、ポルシェは911と4ドア版のパナメーラ、アストン・マーチン、メルセデス・ベンツはSUVのMクラスとGクラス(主人公のマイケルがカーチェイスでひっくり返ったベンツをみて「大きなSUVはだめなんだ」とかいいます)、それと小さなスマートも爆発物運搬で階段を走ります。

・さらに正体不明の女が乗る古いアルファロメオ・ジュリエットスパイダーも出てきます。なぜかBMWは3シリーズの古いE48だけでした。

・ともあれ、車を見ているだけでも楽しいTV映画です。DVD6巻全12話でレンタル中です(セルもあります。Blu-rayもありますがTSUTAYAでは通常のDVDしかありません)。とりわけ嬉しいのは、背景に謎の女や怪しい組織が伏線のように出てくるのですが、よくある海外のTVシリーズのように謎の上に謎を重ねて辻褄が合わなくなることもなく、12話できっちり完結します、素晴らしい！

次号10月11日金曜日