カテゴリ:ミュージック
ウクレレ奏でて1930年代からやって来た歌姫
・ジャネット・クラインという女性シンガーがいます。ウクレレを弾いて、1910~30年代のラグタイムジャズ、ボードヴィル、スイングを歌うのですが、可愛らしくコケティッシュで、来日した折、2回ほどライブに行ったことがあります。
・1930年のパラマウント映画のアニメキャラ「ベティ・ブープ」とか、1920年代設定のTVドラマ「マンハッタン・スキャンダル」でチャールストンを踊るピンキー・ピンカムなどを彷彿とさせます。
・このジャネット・クラインの20周年アルバムをたまたまタワーレコードで見つけました。過去8枚の彼女のアルバムからセレクトしたもので、いつものようにバックバンドのパーラーボーイズが、トランペット、トロンボーン、コーネット、ヴィブラフォン、ピアノ、アップライトベース、バンジョー、マンドリン、クラリネット、アルトサックス、テナーサックス、ヴァイオリン、ギター、リゾネーターギター、アコーディオン、テナーギター、シロフォン、ハーモニカにパーカッションとドラムなどなどの多彩な楽器を演奏し(これらを聞き分けるのも面白い)、ジャネットはウクレレ弾きながら見事なオールドタイム・ジャズを歌い上げます。
・SHANGHAI SHUFFLE ジャネット・クライン&彼女のパーラーボーイズ。今タワレコのサイトで1000円ちょっとでセール中。
https://tower.jp/item/4795076/SHANGHAI-SHUFFLE
・このアルバムの24曲めにSakega Nomitaiなる不思議な曲が入っています。イギリスのイアン・ウィットコムという歌手とのデュエットなのですが、日本語です。
・なんでもバートン・クレインというニューヨークタイムズの特派員が来日後にアメリカに帰って、英語の歌を日本語の替え歌にして宴会で歌ったらうけたので、コロムビアレコードからデビューし、これが大ヒットとしたんだとかで、なにやら訳がわからんという奴ですが、アルバムではなにを言っているか分からない歌詞は以下の通り。
酒飲みは 酒飲めよ 酒あれば オイ! 怠け者
水はとてもおいしいが 酒飲めば 僕楽しい
万歳! 乾杯! 養老の瀧が飲みたい
もしなければ スットコドッコイ 酒飲め 酒飲めよ
・ホントにこれ、戦前の昭和6年に日本でヒットしたんですかね。日本語で歌う外国人第一号だそうですが。
次号12月2日月曜日
by 2019.11.29