カテゴリ:ミュージック
新商品は不平不満から生まれる
・「必要は発明の母」と言ったのは、ガリバー旅行記の作者・スウィフトだそうですが、商品にしろサービスにしろ新しいものは"ないなら作ろう"という場合が多いです。
・ウクレレという小さな楽器と付き合って長いのですが、弾く人が増えて人気があるのにアクセサリーや小物、周辺道具にいいものがありません。
・そこでないなら作ってやろうと、今までにコード用スタンプをハンコ屋で作ってもらい(最近はありますが、大き過ぎ五線譜内に押せません)、コードチェンジャーの小さなもの(巨大なものをハワイで買いました)、そして一番困っていたストラップを自作しました。
・ウクレレストラップは立ってメロディーを弾く場合には必須です。ウクレレの場合、ギターのようにテールピースとネックを結ぶストラップは使い勝手が悪くみっともないので、フックをサウンドホールに引っ掛けるものがいいのですが、高価なジェイク島袋プロデュースをはじめ市販のものは大げさで小さなウクレレに合いません。
・試行錯誤を繰り返した末、現在の真田ひもを使ったストラップにたどり着きました。薄い真鍮板のフックをサウンドホールに掛けるので、そばに指を置いて弾いてもまったく邪魔になりません。長さ調節ができるのでソプラノからテナーサイズまで対応します。
・最近作ったものはコードスタンプ用のフリクソンインク・スタンプ台です。楽譜に、擦って消えるフリクソンのマーカーやペンを使っているので、コードスタンプでコードを楽譜に押す場合も、間違っても消せるスタンプ台が欲しかったのです。
・材料はメイクアップ・スポンジと詰め替え用のクリームケース(以上百均)、それにパイロットのフリクソン・ボールペンの替芯(3本入り400円)。ケースにスポンジを切って入れ、替芯を割ってフリクソンインクを流し込んで完成です。
・これでコードスタンプをポンポン押せます、間違っても平気です。コードをしっかり覚え込んだら消せます。イントロやエンディングを変えることもありますし。フリクソンインクは、パートタイム・ミュージシャンの必要アイテムです。
次号11月21日月曜日
by 2022.11.18