クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:ミュージック 

ただつなぐだけで音が優しくなる装置

・友人とのパーティー、誕生会、結婚式などで楽器を演奏することがあります。そんな時小さなアンプを使うのですが、楽器とアンプとの間にプリアンプという装置を挟むと音が安定しよくなります。

・楽器からの出力を増幅し、共鳴(ハウリング)を抑え、同時に音の調整もするイコライザー付きプリアンプというもので、アコースティック楽器の定番といえば、L.R.BAGGS PARA ACOUSTIC D.I. になります。

・ただし、この調整は文科系には複雑で難解、よくわかりません。上級機種のHIGHLANDER PRO ACOUSTIC MIX DIでも低音から高音まで細かく調整できるのですが、中音を落とし高音を調整するくらい(ウクレレの場合)でちゃんと理解しているわけではありません。

・ギターはともかくウクレレのような小さな楽器は、生音に近づけるのは大変です。ボディーや弦に触るときのアタック音やカリカリする高音を抑えるのに苦労します。

・そこでL.R.BAGGSの新製品です。調整ダイヤルは5つだけ。楽器からの入力調整(音が割れないようにする)とボリューム以外は音の調整が3つだけ。しかもこれらをいじらなくても、通すだけで極めて原音に近いサウンドが、小さなアンプからでも流れます。

・メーカーの惹句「スタジオ録音のアレンジが手軽に」が正しいのかどうかわかりませんが、小さなソプラノサイズのウクレレでも優しく暖かみのある音になり驚きました。

 

・L.R.BAGGS Session ACOUSTIC D.I. 158mm ×101mm×45mm 680g 

29800円(+税)。新製品がすぐ並ぶリボレ楽器各店舗にあります。

http://www.jes1988.com/lrbaggs/sessiondi/top.html

 

・しっかりしたケースが付属し、ダイヤルが不用意に動きません。

 

・下の3つが音の調整ダイヤルで左がフィードバック(ハウリング)を軽減するための「ノッチ」。中央が音に艶と深み、立体感を出す「サチュレート」。右がトーンのバランスをとる「コンプEQ」なるものですが、説明書を読んでも専門用語が多くてよくわかりません。音質優先のアナログ回路だそうです。

 

・定番のL.R.BAGGS PARA ACOUSTIC D.I.とくらべてほぼ同じ大きさ。シンプルさがよくわかります。

 

・最高のイコライザー付きプリアンプといわれるHIGHLANDER PRO ACOUSTIC MIX DI (左)。入力チャンネルが2つあるので、楽器を2台やマイク入力も使えます。10年近く愛用してきましたが、生産終了で壊れたらどうしようと思っていました。L.R.BAGGS Session ACOUSTIC D.I. が替わりになるかもしれません。

 

・ところで、このL.R.BAGGSなどのアメリカ製プリアンプに使う9ボルトの電池ですが、日本製は大きくて使えません。端子にボタンでとめるものは問題ありませんが、ボックスに押し込むタイプは無理に入れると取り出せなくなります(単3電池でもある話できちっと統一して欲しい)。

・なので、DURACELのアルカリ電池PROCELLです。マイナス端子までの高さが左から東芝48.5mm、パナソニック47.9mm、DURACEL47.2mm。どうやらDURACELで設計しているようです。ただこのPROCELLは1個500円もします。さらにこの9V電池って音楽用品以外に使い道が思いつかず、絶滅するかも。

次号7月3日金曜日

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