クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:ミュージック 

今のところ一番のストラップ、 ただし手作り

・ハワイの人はテナーサイズなどの大きなウクレレを小脇に抱えて弾いています(ハワイでは上半身裸なので滑り落ちないのだという噂もありますが)。

・ウクレレを始めるとき、まず困るのが抱え方です。イスに座っていれば膝に乗せて弾けますが、立つとなるとどうしてもストラップが欲しくなります。特にメロディーを奏でる場合に脇がウクレレから離れることがあって支えられないことがあります。

・あのジェイク・シマブクロも最近はネックストラップを付けていて、ちょっと弾き方を変えているのかも知れません(そのストラップを販売すると聞いていたのですが、まだ市場に出ていません)。

・ウクレレ用ストラップはいろんなものが売られていますが、まず良いものはありません。ギターのようにエンドピンとネックにストラップを渡して持つ人もいますが、見た目は今ひとつ。

・主流はサウンドホールに引っ掛ける方式(ガットギターはこれです)ですが、長さ調節の複雑なものが多いし、一番の欠点はウクレレのサウンドホールに引っ掛けるフックが大きかったり分厚かったりで、指の邪魔になることです。

・そこで、細いアルミ線のフックとクライミングロープ、それに長さ調節をするコードロックで自作して使ってきましたが、今回さらなる改良版を作りました。

・材料は真田紐、真鍮板、ストラップの長さ調節をするプラスチックパーツ(コキというらしい)。真田紐とはパイプ状に編んだヒモで、骨董品の箱紐に使われたりします(あの真田一族が広めたシロモノといわれます)。

・この真田紐に真鍮板を差し込んで曲げ、フックにします。ネックを回すストラップも真田紐をそのまま使い、中間にコキを入れて長さ調節ができるようにしました。

・サウンドホールに掛けたフックの厚みは1.2mm。針金フックの時は3.2mmだったので、気にならない薄さです。実はこれと似たものがアメリカ製であったのですが、絶滅したようです(女性ウクレレプレイヤー、ブリトニー・パイヴァがライブで使ってました。フックの厚みは2.0mm)。

・真田紐は幅15mmを使ったのですが、いくら探してもこれより太いものや、色が黒や青がありません(写真は古代紫という色)。素材はレーヨンです。レーヨンはナイロンのようにはいきませんが、熱で溶けるので切り口を留めることができます。アメリカのもののようにナイロン製がいいのですが、ザイル用の分厚いものしか見たことがありません。

・フックの真鍮板は0.3mmなので加工(金ノコで切れます)もし易いうえに、余計な力が加わったら曲がって楽器を壊しません。

次号9月16日金曜日

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