カテゴリ:ミュージック
人はカポタストになぜ情熱を注ぐのか
・カポタストというものがあります。主にギターで使う道具で、フレットに取り付けるだけでキーを変える移調が簡単になります。弦楽器は和音(コード)が重要なのですが、フォーム(形)を数種類覚えるだけで、カポがあればどの調(CとかG、Fとか)でも和音が出せます。
・弦を挟んで押さえつける簡単な道具なのですが、まあ、ありとあらゆることを考えるのが人類(主にアメリカ人)で、そこが面白くてつい手が出て、たくさん集まってしまいました。
・最新コレクションがこのスカル・カポで、ついに機能を離れて見た目まで手を伸ばし始めました。ロックバンドに相応しいかも。
・キクタニ スカル カポ。ネジ式で骸骨を回して締めます。亜鉛合金製で83gと重い(重量があると音が良くなる説あり)。2000円。エレキだけでなくアコースティックギターでも使えます。
・コレクションの一部。微調整が可能なネジ式、金属やゴムの弾性を利用するテコ式、ワンタッチで使えるバネ式、さらに摩擦式(挟んで押し付けるとそこで止まる)も。材質の進化があるにしても、まだまだ増え続けそう。カーボンやチタンとか。誰かに文化人類学的考察をしてもらいたいです。
・評価の高いギター用カポたち。右下のマッキニー(トニー・ライスモデル)はカポのロールズロイスといわれ、今や価格は3万円を超えます(最近これの復刻版があるようです)。
・面白変則カポ。左上はチューナー付き。右上は取り付けたあとそのままスライドして動かせるグライダーカポなるもの。右端は弦を選んで移調できるもの。作る人も使う人も、不思議な世界です。
・ウクレレ用でもこれだけあります。上段は本来マンドリンやバンジョー用。左下は最軽量ですが、下の中央がウクレレ用としてはベスト(滅多に使いませんが)。
次号3月5日月曜日
by 2018.03.02