カテゴリ:ミュージック
ほぼすべての弦楽器に自分で付けられる増幅装置
・アマチュアのミュージシャンでもわかることですが、発表会とかパーティーでの演奏では、音量を上げる必要があります。このため楽器には音を電気信号に変換して増幅する装置を取り付けます。
・ギターやウクレレの場合、貼り付け、配線、穴開けと結構面倒な作業になります。これが嫌でマイクで音を拾う方法もあるのですが、録音ならいいのですが、マイクから離れられず動きが制限されます。
・かつハウリングという反響音が出やすいので、メロディーをきれいに出そうとするならピックアップの取り付けは必須です。
・ウクレレの場合、一般的にはピエゾ素子をブリッジ近くの裏側に貼り、ジャックをお尻に付け、これにシールドコードを差し込みます。
・ただウクレレでもバンジョーウクレレの場合は、表面の皮が薄く、ピエゾを張り付けると高音部が強く出過ぎます。そこで中にシャツや綿を詰めたり、プリアンプで音を調整したりという知恵が要ります。
・最近、前から持っていたギブソンのビンテージ・バンジョーウクレレUB-2のブリッジの修理をしたので、ライブで使うことにし、ピックアップを探していたら、こんな新しい道具が売られていました。
・123sound.jpという愛知県のメーカーが作るMSPピックアップ。ピエゾ素子を強力な磁石で挟んで固定するというものです(特許)。薄い皮は勿論、ギターの厚みのある表板も問題なく張り付きます。
・取り外しも簡単(指で剥がそうとしてもガッチリくっついていますが)なので、民族楽器を含むあらゆる弦楽器やパーカッションに使い回しできます。
・楽器を苛めず傷つけず、自分で作業してかなり原音に近い音色が手に入るので、ピックアップ取り付けをためらっていた人も試す価値ありです。
・MSPピックアップのウクレレセット。ジャック付きのケーブル付きピエゾピックアップ、このケーブルの余分を巻きつけるケーブルクリップ、固定用ポジショニング磁石(5mm厚×2、3mm厚×1)、楽器の中に磁石を持っていく自在針金、磁石減力用パッド類。9900円。
・バンジョーの場合、表が皮(写真のウクレレはビンテージなので、今様のプラスチック皮ではなく山羊皮)で薄いので磁石は3mm厚を使い、さらにバンジョーは表皮に指を当てるため擦過音、アタック音が出るので裏に取り付けました。
次号12月28日金曜日
by 2018.12.24