クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:野遊び 

よく知る山菜の6種を採集。でも美味しいのは

・山菜の季節です。連休も開けたのでヤマウドを採りに出かけました。東京郊外の都留市から道志へ抜ける山道を歩くと、木立の奥から「ボッボッ、ボッボッ」という低い鳥の声が聴こえます。ツツドリです。筒を叩いているようなので筒鳥。でもアフリカの太鼓「ジャンベ」の音に近いです。いつも遠すぎて姿を見たことはありません、カッコウに似ているそうです。

・カッコウもウグイスも、エゾハルゼミもまだ鳴いていません。滑空するトンビと、出会い頭のカケスが「ジャア」と挨拶して離れて行くくらい。

・ここ関東の低山ではコゴミ(クサソテツ)がとっくに終わり、ちょうどヤマウドのシーズンでした。本当は芽が伸びて終わっているはずのシドケ(モミジガサ)を始め、タラノメ、ギボウシも採れて今年はいつもと違うようです。

・天ぷらの材料にとイタドリやアザミの芽も摘みましたが、天ぷらにするとどれも同じようになります。採った中で、美味しいと言えるのはヤマウドの天ぷらとシドケのおひたしでしょうか。採りに行かなければ楽しめない春の味覚です。

・ヤマウドは根元を掘って取り出すことが多いので、小さなスコップか植物採集用の根掘り(左)という道具を持参します。ヤマウドは真っ先に覚える山菜で、よく似たシシウド(毒ではありませんが食べられない)とは茎に毛のあるなしで見分けられます。街で売っているウドと味は同じですが、香りは数倍強いので山菜の代表です。旬を過ぎても次々と出てくる新芽や晩夏の花などは天ぷらで食べられます。

・有名なタラノメ(今や養殖されています)。これの天ぷらが美味いとされていますが、誰が言いだしたのでしょうか、特に感銘を受ける味ではないのですが。同じウコギ科のコシアブラの方が圧倒的に旨く、木の芽部門ではほとんどの山菜好きがNo.1だと言います。

・シドケことモミジガサの群生。個人的感想ではありますが、おひたしでも天ぷらでも優秀な山菜で、歯触りも良く葉も茎も食べられます。夏に渓流ぎわで白い小さな花を咲かせ、釣り人の眼を楽しませてくれます。

次号5月17日金曜日

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