カテゴリ:野遊び
カタカナ語を使いたがるわけ
・新しいカタカナ語が出てきて、戸惑うことがしばしばあります。最近では「リスキリング」。コロナの時は「エヴィデンス」。それぞれ「学び直し」、「証拠」で、普通に日本語で言えます。
・カタカナ外国語使いでは小池都知事が有名で、「アンシャン・レジューム」、「メルクマール」、「ワイズスペンディング」なんてのもありました。旧体制、目標、賢い支出と言えば簡単でわかりやすいんですが‥‥。
・人はなぜカタカナ語を使いたがるのか? 生々しさが薄れて角が取れる気がする‥‥というのもありますが、新しい意味があるように思わせるということでしょう。場合によってはカッコよく見せるというのもあります。流行り言葉で言えば"シン・なんとか"です。
・BE-PALというアウトドア雑誌を創刊した時、それまでの"野外活動"をアウトドアライフという新しいイメージにするのに時間がかかりました。そこで言い換えです。天幕→テント、幕営→キャンプ、幕営地→キャンプサイト、火器→ストーブ、登山靴→トレッキングシューズ、野鳥観察→バードウォッチングなどなど。
・マニアの活動ではなく、ふつうの人が自然と親しむのが趣旨だったので、編集会議では「バター炒めしよう」といったものです。登山をトレッキングというように。まあ、アメリカからの輸入ですから横文字が多くなるのは仕方ないです。
・それは今もあるようで、JACKALLという釣り具メーカーは、とかくダサいと思われがちな"釣り"をカタカナ語で包んで、やったことのない人や女性も入り易くを狙っています。
・ROOSTER GEAR MARKETというブランド。Ready to Fish !は小物釣りの仕掛けセット(550円)、POKE BAITは釣りエサのことで、オキアミを水飴などで加工したエサなので、ミミズやゴカイなどの生き餌を触れない女性向けとか(600円)。
次号4月3日月曜日
by 2023.03.31