カテゴリ:野遊び
目の高さで撮影できる史上最軽量の三脚
・ようやく春めいてきて、野や山に花や野鳥、昆虫を観に出かける季節になりました。カメラを手にしていつも逡巡するのは三脚です。最近のデジタルカメラは手振れ防止装置がついていて優秀なのですが、人物スナップはともかく三脚の動植物描写力は絶対です。
・もちろん軽いカーボン製三脚もあります。ジッツオGT0541は雲台こみで884gとじゅうぶん軽量なのですが、さらに半分の重さのカーボン三脚がありました。デルキンデバイスのFAT GECKO Tripod(アメリカ製)。太ったヤモリ印三脚という意味は不明ですが、雲台こみ重量が驚異の529g。
・7層構造のカーボンファイバーパイプ(アンサンドという表面が削ってないザラザラのまま。軽量化のためです)の中にゴム紐が通っていて、広げるだけで組みあがります。足一本138cmと長いのでスペースを取りますが全高は135cm〜170cm(逆にこれより低くはできない)になり、アイレベルでカメラを構えられます。
・耐荷重は10kg以上で通常の一眼レフでもOKですが、パイプが細く軽くしなうので、ミラーレスカメラ向きかもしれません。問題は収納。3本の足を紐で結んで広がらないようにしてあるのですが、これを絡まないように畳むのに少々コツが入ります(つながったヒモをフックで外せるように改良しました)。
・使い勝手の良い汎用カーボン三脚にするか、デイパックにくくりつけて楽々運べるFAT GECKOにするか悩ましいところですが、野鳥や昆虫撮影ならこの軽さでしょうね。
・上はアイレベルの高さが確保できるジッツオのカーボン三脚・マウンテニア・シリーズGT0541。ジッツオの最小雲台こみで884g、67200円。下が折り畳んで56cm、529g(雲台こみ)のFAT GECKO TriPod。17850円 輸入元HSGインフォメーション株式会社
http://www.hsgi-shop.jp/product/809
・奥がジッツオ、手前がFAT GECKO Tripod。パイプが細い。
・ニコンの一眼レフデジカメも載せられますが、仮分数気味。
・オリジナルの雲台(上)が168gもあるので、下のマンフロット雲台(最小モデル)93gに変更しました。これで453g、ジッツオの半分です。左のクイックシューを付けても493g。
・新発売のオリンパス・マイクロフォーサーズ150mm〜600mm(35mm換算)ズームレンズをつけたミラーレスカメラ・オリンパスOMDを載せたFAT GECKO Tripod。この組み合わせで庭の野鳥を撮影。
・オリンパスOMDの5軸手振れ防止、連写シャッターモード、それにこのFAT GECKO Tripodの組み合わせで素人でもそこそこの超望遠写真が撮れます。撮影した野鳥は毎年この巣箱から巣立って行くシジュウカラと、メジロを蹴散らすヒヨドリ。
・冬の飛び込み客ツグミ、シメに時々来るシロハラ、エナガ、アオジ、コゲラ、ジョウビタキ、カワラヒワなどなどは三脚を用意する間がありません。
次号3月11日月曜日
by 2013.03.08