カテゴリ:野遊び 絶滅倶楽部
江戸東京たてもの園の新顔、デ・ラランデ邸?
・この4月にデ・ラランデ邸という明治の洋館が復元され、公開されました。江戸東京たてもの園です。ゲオルグ・デ・ラランデというのはドイツの建築家で、神戸市のトーマス邸(風見鶏の家)を設計しています。木造3階建て洋館というのはちょっと珍しいです。
・またこの屋敷は三島由紀夫の小説「鏡子の家」のモデルという話もあります(主人公の鏡子は広い屋敷をパーティー会場にしていますし、彼はロココ調の白亜の豪邸を建てています)。さらに、その後、カルピスの発明者・三島海雲氏が住んでいたとかとか、話題満載で久しぶりに小金井公園に出かけました。
・この3階建てですが、たてもの園の展示解説に「東京の信濃町に明治の終わり頃、気象学者・北尾次郎氏が自邸として設計した平屋をデ・ラランデが3階建てに増築」とあります。
・が、デ・ラランデは住んでいただけではという説もあり、展示名称を北尾次郎邸(1892年築)とするか、デ・ラランデ邸(1910年新築)とするか議論が続いているようです。たてもの園はパンフレットを刷ってしまいましたが。ウィキペディアの「デ・ラランデ邸」を読むと揉めていることがわかります。
・ともあれ、スレート葺のカーブした屋根が特徴の大きな木造3階建てで、あまりほかで見たことがありません(明治村にもこんなのはないです)。1階はカフェ&レストラン(武蔵野茶房)になっていてコーヒーや軽食がとれます(昼食を食べましたが、まあ、ふつうです)。テラスもあります、この季節はちょっと暑すぎますが。
・3階建てのため、見学用にエレベーター(背面)を取り付けてあるので、足の弱い人でも見学できます。
・シンプルかつ上等な寝室。家具が置いてあるのはここだけです。
・天井が高い1階のカフェ&レストラン。おすすめはカレー(こういう所の定番です。主な客層である中高年にはちょっとボリュームがあり過ぎかも)。
次号6月24日月曜日
by 2013.06.21