クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:季節 野遊び 

スイレン鉢に入れるモエビ、水生昆虫の採集

・水鉢にスイレンの花、暑い夏の涼しげな風景です。あの赤や黄色の鮮やかなスイレンは外来種で日本固有種はヒツジグサです。白い花が未の刻(午後2時)に開くことから名前がついたのですが、午前中に咲きます。

・さて、スイレン鉢はそのままだと蚊が発生するのでメダカなどを入れます。最近はクロメダカがふつうに売られていますが、鉢の藻などを掃除してくれるモエビも入れたいので、これは採りに行かなければなりません。さらに、イトトンボやカワトンボのヤゴも入れると楽しいです。ヒラヒラと水辺を飛んで、鉢や池から離れません。

・池から持ち帰ったクロモにイトトンボ(モノサシイトトンボ)の卵が付いていたらしく何匹も発生し、5年以上世代交代を繰り返して楽しませてくれました。

・持って行くものは調査研究用の丈夫で網目の細かいタモ網、ウエーダーという長靴、バケツ、そして水性動物を持ち帰るためのエアポンプ。出かけたのは清流といわれる中流域で、浅い流れの葦際をすくってモエビ(多分ヌカエビ)、カワトンボのヤゴなどを採集しました。

・バカ長と呼ばれる胸まであるウエーダー、釣り道具です。タモ網は三谷釣漁具のステンレス製折りたたみ式で、頑丈で一生もの。網目が1ミリと細かいのでイトトンボのヤゴでもすくえます。

http://csmagazine.sakura.ne.jp/noasobi/post-127.html

・モエビは枯れ葦や草の裏に付いているので、網で下からすくうと採集できます。このタモ網は底に押し付けても網が破れないように保護のステンレス枠があります。柄がテレスコピックで伸縮し、持ち運びが楽。

・採集したカワトンボ、イトトンボ、モエビ(多分ヌカエビ)。アクリルのケースは小魚観察用のケースで大小2種類あります(東京・府中の釣具店フィッシャーマン)。

・後ろにあるポンプはFoamest静ⅡAという手動式のエアポンプ。30回ポンピングして空気を圧縮します。エアホースの先から細かい泡がブクブクと約1時間半出ます。よくある電池を使ったポンプは本体を外に出す必要がありますが、これはクーラーやビニール袋の中に入れっぱなしにできます。つまり夏は冷たいまま運べます。発売元のナックが製造を中止したので在庫をウエブで探すなら今です。3000円。

・モエビの観察に使ったのは文一総合出版の「淡水産エビ・カニハンドブック。ここの図鑑は細かく分かれていて、持ち運ぶのも楽で優れています。1200円。

次号7月19日金曜日

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