クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:季節 野遊び 

国産の線香花火は四変化します

・最近、いろんな店で国産線香花火をみかけます。東京だけのことかもしれませんが、浴衣、手拭い、線香花火などなど日本製を見直そうという気分なのかもしれません。線香花火は、すぐ勢いがなくなってしまうので、儚いものの例えに使われますが、よくできたものは牡丹、松葉、柳、散り菊と火をつけてから四変化するといいます。

・このところ安い中国製ばかりだったので、線香花火の細かい変化を忘れていました。手に入れたのは一本126円の京都・千總と28円の福岡・筒井時正玩具花火製造所の二つですが、やっぱりというか高い方が安定して変化を見せてくれました。

・ところで線香花火はその昔、藁やイグサに火薬を付けて、火鉢などに立てて遊んだそうで、それが線香に似ているのでその名がついたといわれます。60歳以上の関西人に聞くと「昔は藁だった」といいます。関東で和紙に包んだものに変わり、ぶら下げて楽しむようになったのだと、筒井時正製の解説にありました。

・風のない夏の夕涼み、静かに線香花火の火の舞いを愛でるーーー大人の遊びです。

・牡丹:火をつけた直後に紅い玉になって震えている状態。

・松葉:最も華々しく大きく火花が広がる最盛期。

・柳:火が落ちて流れ、柳のように、見える。日本製でもこれが出ないものが多いです。

・散り菊:終わる寸前に菊の花びらのようなかすかな火ですが、これをみせずに玉が落ちてしまうものが多いです。

・京友禅の老舗千總(ちそう)が4年前から売り始めた人気のプレミアム線香花火・25本3150円(製造は筒井時正)。コンランショップ新宿、シボネ青山、青山スパイラルマーケットなどのセレクト雑貨ショップで。筒井時正玩具花火製造所の西の線香花火・スボ手牡丹、東の線香花火・長手牡丹、共に15本420円。表参道ヒルズのセレクトショップJ.(ジェイピリオド)。ここには1万円の線香花火セットもありました。

次号8月5日月曜日

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